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ラ・リーガのユニに異変…マジョルカなど6クラブが“胸スポンサー不在”

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マジョルカは胸スポンサーが決まっていない

 先週末に2021-22シーズンの開幕節を迎えたラ・リーガでは、各クラブのユニフォームに異変が起きている。MF久保建英が所属するマジョルカなどの6クラブが、胸スポンサー不在のまま新シーズンに入ったのだ。

 異例の出来事の発端となったのは、コロナ禍の真っ只中にあった昨年11月のスペイン政府決定。すべてのスポーツクラブは20-21シーズンを最後に、ギャンブル関連企業のパートナーシップを終了させることを求められた。

 スペインでは若者のギャンブル依存が問題視されており、政府はこの社会現象がサッカークラブやプロ選手たちによって後押しされていると指摘。ラ・リーガ側は3年間の猶予期間を求めたが、この要求は政府から認められず、今季からの適用開始となった。

 昨季の1部所属クラブでベッティング企業が胸スポンサーを務めていたのは、アラベス、レバンテ、ベティス(以上Betway)、カディス(Dafabet)、セビージャ(MarathonBet)、バレンシア(Bwin)、グラナダ(Winamax)の7チーム。政府決定により、胸スポンサー以外も含めて合計9000万ユーロ(約115億円相当)分のパートナーシップ契約が廃止になったという。

 その後、ベティスはネットワーク企業のFinetwork、セビージャはソーシャル投資企業のNAGA、バレンシアはフィンテック企業のChilizと契約。一方で、新たな契約先が見つからなかったアラベス、レバンテ、カディス、グラナダは胸スポンサーなしで21-22シーズンに入った。

 また今季は、フィンテック企業のIQONIQとの契約が昨季限りで満了となったソシエダ、昨季は2部リーグ所属でベッティング企業のBetfredと契約していたマジョルカも胸スポンサーが不在。合わせて6チームのユニフォーム前面が空白状態という異例の光景となっている。

 マジョルカの地元紙『ディアリオ・デ・マジョルカ』によると、クラブは胸スポンサーを導入した1982-83シーズン以来、初めて空白状態のままシーズンをスタート。「クラブは胸スポンサーの価格を100万ユーロから120万ユーロ(約1億2800万円〜1億5400万円)と評価しているが、コロナ禍で引き起こされた危機により、その金額を支払う意思のある企業を探すのに苦労している」と伝えている。

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