イタリア人指揮官のファビオ・カペッロ氏が、『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、古巣ユベントスについて自身の見解を述べた。

　昨シーズン、リーグ戦10連覇を逃し、イタリア王者の座をインテルへと譲ったユベントス。今シーズンは、過去にリーグ戦5連覇を果たしたマッシミリアーノ・アッレグリの下で再出発を図る。そんなユベントスについて、OBのカペッロ氏が持論を展開。特定の選手が特別扱いされるべきではないと主張した。

「選手たちにははっきりと物事を伝える必要がある。現在地はどこで、これからどこを目指すのかとね。若手選手から王者に至るまで、全員に対してはっきりと伝えるべきだ。(クリスティアーノ)ロナウドを(20歳のフィリッポ)ラノッキアと同じように扱えるかって?　もちろんできる。ロナウドがラノッキアと同じようにふるまうことが重要だ。勇気をもって、全員に対して同じような形で接する必要がある。そうすることでみんなからリスペクトされる」

　続いてカペッロ氏は、FWパウロ・ディバラに言及。献身性に欠けるとの指摘をした。

「王者になるためのすべてを兼ね備えている。しかし1つだけ言いたい。(ロレンツォ)インシーニェを見て欲しい。彼はボール扱いに優れた選手だったが、『走ることもやらなければならない』と誰かに言われて、チームメイトのために走り回るようになった。ディバラは動きに関してもう少し頑張らなければならない。そういったアピールをするべきだ」

　カペッロ氏は最後に、22歳のDFマタイス・デ・リフトの進化に期待を寄せた。「アヤックス時代のようなリーダーシップをもう一度見せて欲しい。ユーベではあまり見ていない」とコメントした。

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