beacon

今夏に監督と同僚2人がバイエルンへ…ライプツィヒの米代表MFが物申す「マジで理解できない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

アメリカ代表MFタイラー・アダムス

 ライプツィヒに所属するアメリカ代表MFタイラー・アダムスが、スターのバイエルンへの流出に言及。2週間前に母国の『The Athletic』に掲載されたインタビューでの発言がここに来てドイツでも話題を呼んでいる。

 王者バイエルンは新シーズンに向けてフランス代表DFダヨ・ウパメカノを獲得すると、続いてユリアン・ナーゲルスマン監督を招へいし、移籍市場の終盤には主将のオーストリア代表MFマルセル・ザビッツァーも確保。昨季2位のライプツィヒは中心的な存在の3人をバイエルンに失うことになり、アダムスはそれを受け入れられていないようだ。

 2019年1月にNYレッドブルズから加入の22歳の同選手は『The Athletic』で「僕を知る人は僕がどれほど競争心が強いか知っているだろう」と前置きすると、「ドイツのどのクラブも彼らに売っているという事実以上怒りをこみ上げさせるものなんてない。マジで理解できないよ。気が狂うほどだ」と批判。選手やコーチらが「キャリアでこのようにステップアップするに値する」ことは認めるも「だけど本当に最低なことだ。ライバルに行ってるんだから、これに関してはほかに表現しようがない」と強調した。

 現地時間11日に行われたブンデスリーガ第4節でライプツィヒはバイエルンに1-4で敗戦。『The Athletic』のインタビューには先月に応じていたアダムスは「ほろ苦い思いだが、彼らに勝つことでさらに良いフィーリングを得られるだろう」とも対決に向けて意気込んでいた。しかしながら、9月のインターナショナルウィークでのアメリカ代表の活動により、当日はベンチ入りするも起用は見送られている。

 一方、バイエルンのドイツ代表MFトーマス・ミュラーは「どこのクラブも売却が義務付けられているわけではない。パリSGの(キリアン)ムバッペを見ればいい」と指摘すると、「適応問題を心配しなくてもいい同じリーグ(からの補強)を考えるのは普通のことだ。議論を呼ぶ移籍は昔からあったし、それは良いことだ」とも続けている。

 バイエルンには過去にはドルトムントからMFマリオ・ゲッツェ(13年夏)やFWロベルト・レバンドフスキ(14年夏)、マッツ・フンメルス(16年夏)が移籍。近年はブンデスリーガのスター選手が国外のビッグクラブに赴く傾向が強まっていたが、ひと夏でライプツィヒから3人を加えたバイエルンに、意図的にライバルの弱体化を図っているとの非難が集まるのも“普通のこと”かもしれない。

●ブンデスリーガ2021-22特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP