beacon

板倉滉を主力として迎えたシャルケ、チーム刷新が初仕事のSDが多忙な夏を振り返る

このエントリーをはてなブックマークに追加

 欧州のサッカーにおいてシャルケのルーベン・シュレーダーSD(スポーツディレクター)ほど多忙な夏を過ごした人物は少ないかもしれない。ドイツ誌『シュポルト・ビルト』が報じている。

 過去にはブレーメンやマインツなどの強化を務めたシュレーダー氏は今年6月にシャルケのスポーツディレクターに就任。41年ぶりの降格が決まり、ますます厳しい経営状況に置かれたクラブでは、2部での再スタートに向けてのチームの刷新という大仕事が待っていた。そしてシャルケは、移籍情報サイト『transfermarkt.de』によれば、夏の移籍市場が幕を閉じるまでにはレンタル移籍を含めて26名の放出、下部組織から引き上げられた若手を含めて18名の獲得に至っている。

『シュポルト・ビルト』に対して、最初はタスクの多さに「一体どこから取りかかればいいのか?」と脱力感さえ覚えることもあったと明かす同SD。だが、「我々はこの状況の中で、プロチーム部門を再構築するにあたってできる限りのことをやった。我々がチームとしてそれを達成できたことを誇りに思っても良いだろう。可能な限りのことを実行に移したんだからね」と手応えを感じている様子で振り返りつつ、「ただこれらは今後進むべきたくさんのステップの最初のものに過ぎない」と強調した。

 同SDは戦力の整理について、「なるべく早い段階で一定程度のプレーヤーを放出できたのが大きい」とも指摘。補強資金を捻出するために、高給取りのドイツ代表MFスアト・セルダル(ヘルタ・ベルリン)やトルコ代表DFオザン・カバク(ノリッジ・シティへレンタル)、ベルギー人FWベニト・ラマン(アンデルレヒト)らを手放した。

 なお『シュポルト・ビルト』によると、買い取りオプション付きのレンタルでマンチェスター・シティから加えた日本代表DF板倉滉、フランクフルトから獲得したウルグアイ人MFロドリゴ・ザラザーの2人は、シャルケが「願っていた補強」と優先順位が高かいターゲットだったという。それぞれ加入直後から起用されていることからも再起を目指すクラブの2人への期待がうかがえるかもしれない。

●海外組ガイド
●ブンデスリーガ2021-22特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP