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長谷部誠は出場機会が減っているが…フランクフルト監督が熱弁「彼を見習わせてもらっている」

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指揮官がMF長谷部誠を称賛

 フランクフルトは25日に行われるブンデスリーガ第6節でホームでケルンと対戦する。オリバー・グラスナー監督は試合に向けた会見に出席し、新戦力やチームの現在地などについて言及。その中で出場機会が与えられていない元日本代表MF長谷部誠を褒め称えている。

 グラスナー氏を新監督に迎えたフランクフルトは今季リーグでは4分1敗と未だに勝ちなし。アディ・ヒュッター前監督の下で主に採用されていた3バックフォーメーションは新体制となってからそれぞれ敗れたDFBポカール1回戦ワルトホーフ・マンハイム戦、開幕節ドルトムント戦以降使われず、長谷部は常にベンチ入りするも第2節アウクスブルク戦での途中出場以降はピッチに立っていない。

 会見ではそんな「4バックでスタメンから外れたマコト・ハセベの今後の役割をどう見るか」と現地記者がグラスナー監督に質問。オーストリア人指揮官は「正確に言えば、ドルトムント戦では後半に4バックに変えたが、そのときは彼は6番でプレーしていたよ」と指摘しつつ、次のように語った。

「マコトとはいつも話しており、先週も話したが、彼は我々、クラブ、選手のみんなにとってものすごく重要な存在だ。どの媒体か覚えていないが、最近のインタビューでのコメントに感心したことを伝えたよ。どんなことに関してか関係なく、マコトが口にする言葉は常に筋が通っている。彼と日本について話すこともある。彼が話すと、私はそれを熱心に聞かせてもらう」

「サッカーに関しても同じだ。私は彼のことをとてもリスペクトしている。彼の振る舞い、今の状況への対応、例えば以前ほどたくさんの試合に出れていない状況にどう対応しているのか、プロ精神がどれほど高いのか、練習でチームメイトたちをコーチングしている様子……。(グランドで)ゴールを運ぶときも、私が言う前から彼はすでにそこにいて、『君と君、こっちに来い』などと支持を出しているんだ。とにかくファンタスティックな性格をしている」

 出場機会を与えていない理由についてはこのように説明している。

「もちろん、4-4-2や4-2-3-1でプレーすれば、セントラルなポジションが4つ存在する。後方ではマルティン(ヒンターエッガー)とエバン(ヌディカ)がそこでプレーし、2人とも上手くやってくれている。(中盤では)ジブリル・ソウが好調で、クリスティアン・ヤキッチはとても早く順応できている。この状況では出場時間をたくさん得るのは少し難しいだろう」

「(第5節)ボルフスブルク戦では途中からの起用を考えたが、相手のフィジカルを考慮しシュテファン・イルザンカーを選んだ。サム・ラマーズを下げたので空中戦に強い選手をピッチに送り込みたかった。だが、マコトが我々のために今後プレーすることを強く信じている。彼の経験、フットボールにおけるクオリティは我々にとって非常に重要になるに違いないからだ」

 同監督は長谷部への信頼を強調した。

「あらためて言うが、私にとってマコトは素晴らしい人間、素晴らしいアスリートだ。まだ知り合って数か月しか経っていないが、彼のような選手と仕事する機会を与えられた私はとても幸せだ。彼は監督業について、我々の取り組み方も参考にしていると明かしていたようだが、私は彼の選手としての姿勢やプロ精神に関わる非常に多くにおいて、彼を見習わせてもらっている」

 長谷部について、3分以上の熱弁を振るったグラスナー監督。チームとコーチ陣をつなげるパイプ役として高く評価する様子をうかがわせた。

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