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元フランス代表ナスリが現役引退を表明…ドーピング騒動の絶望も語る

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ナスリが現役引退

 マンチェスター・シティやアーセナルなどでプレーした元フランス代表サミル・ナスリが、34歳の若さで現役引退を表明した。『スカイ・スポーツ』が伝えている。

 ナスリは2019年7月にアンデルレヒトでコンパニ監督と再会したが、同クラブではわずか7試合の出場にとどまった。2020年にコロナウイルスの感染が拡大し、ベルギーリーグが中止となったため、アンデルレヒトを退団していた。

 ナスリは2018年、その2年前にロサンゼルスのクリニックで世界アンチドーピング機構の規則に違反して静脈治療を受けたことで、UEFAから18か月の追放処分を受けた。ナスリ氏は、フランスの出版社『ル・ジョネル・デュ・ディマンシュ』の取材に対し、この禁止令がキャリアの妨げとなり、引退を決意する一因となったと語った。

「ある出来事が僕を傷つけ、サッカーとの関係を変えてしまった。ドーピング違反に当たるものを摂取したわけでもないのに、不当な扱いを受けたんだ」

「具合が悪かったから、ビタミン剤を注射しただけだった。それが僕のキャリアを止めてしまった」

ナスリはマルセイユでキャリアをスタートさせ、2008年にアーセナルに加入。そこで3年間を過ごした後はマンチェスター・Cに5年間在籍した。マンチェスター・Cに在籍した最終年でセビージャへレンタル移籍し、その後はアンタルヤスポル、ウエストハム、アンデルレヒトでプレー。だが、マルセイユに戻る移籍でない限り、リーグ・アンには戻りたくなかったという。

「感情的なこともそうだけど、それだけじゃなくて選手としての考え、そしてチームスタッフとしての考えもあった。僕は将来監督をやりたいので、彼(コンパニ)と一緒に仕事を学ぼうと思ったんだ」と付け加えた。

「計画通りにはいなかった。その後は新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中断されてしまったからね」

「その後は、なんだかやる気が起きなくなってしまった。どのチャレンジも自分には合わなかった。そしてマルセイユOMじゃなければ、フランスに戻ることは考えられなかった」

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