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パク・チソン氏がマンUファンにお願い…「韓国人を不快にさせるチャント」「あの言葉はやめて」

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パク・チソン氏がマンUファンにお願い

 マンチェスター・ユナイテッドのOBパク・チソン氏が、韓国人への否定的な人種的ステレオタイプを含む歌を止めるよう、クラブのサポーターたちに求めた。『スカイ・スポーツ』が伝えている。

 元韓国代表のパク・チソン氏は2005-06シーズンから7年間マンチェスター・Uに在籍し、4度のプレミアリーグ制覇など数々のタイトル獲得に貢献した。同氏はマンUファンが「韓国人が犬の肉を食べること」に言及するチャントについて、韓国人選手に不快感を与えると訴えた。

 8月のウォルバーハンプトン戦で、一部のマンチェスター・Uのサポーターがウォルバーハンプトンの新加入選手であるFWファン・ヒチャン(今夏にライプツィヒから移籍した韓国代表選手)に対して、この歌を歌ったとパク氏は主張している。

「正直に言うと、今回はもっと声を大きくした方がいいかもしれない」と『UTD』の公式ポッドキャストで語った。

「15年前のあの時(自分がマンチェスター・Uの選手だった頃)は、オランダからイングランドに移籍してあらゆることが変わり、適応してゼロからスタートしなければならなかった。だからその時にあの曲を聴いた時、自分のために曲を作ってくれたということで、とても誇らしい気持ちになった。それは選手にとっても良いことだ」

「でも犬の肉を食べるという歌詞を聞いたときは、とても違和感があった」

「私は若かった。ここの文化をよく知らなかった。だからあれはおそらく、私が受け入れなければならないことのひとつだった。ファンがネガティブな意味を込めて曲を作ったとは思わなかった。彼らはいつも、選手たちにエネルギーを与えるために歌を作っている。それが私の考えだ。だからこそ、私はそれを受け入れた」

「しかし時は流れ、あれから15年が経った。ウォルバーハンプトンへ移籍した韓国人選手の話を聞いたり、マンチェスター・Uのファンが私の歌を歌ってくれたりしたのを受けて、何かしなくてはいけないと感じたんだ」

「韓国もずいぶん変わった。確かに歴史的に見れば、犬の肉を食べていたのは事実だ。しかし最近では、特に若い世代がそういう文化を嫌っている。以前はあったが、最近は本当に見られなくなった。つまり文化が変わってきているんだ」

「だから彼(ファン)には本当に申し訳ないことをしたと思っている。マンチェスター・Uのファンに悪気がなかったことはわかっているが、最近だとあの言葉は韓国人に対する人種的侮辱になるんだ。だからあの言葉をやめるよう、ファンに伝えなければならない」

「あのチャントはもう誰かを応援するものではなく、聞いた人を不快にさせるものだ。だからあの言葉を使うのを止めるようにファンにお願いしなければならない」

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