ミランは10月31日のセリエA第11節でローマに2-1の勝利。FWズラタン・イブラヒモビッチがFKで先制ゴールを挙げた。40歳にしてクラブキャリア400ゴール目。イタリア『スカイ』では、試合後のインタビューを伝えている。

　恩師ジョゼ・モウリーニョ監督率いるローマとの対戦で、イブラヒモビッチが躍動した。前半26分にPA手前左でFKを獲得すると、渾身の右足を振り抜く。低い弾道は壁の横を通り過ぎると、“レーザービーム”のような鋭さでゴール右隅に突き刺さった。

　さらに、後半12分にはイブラヒモビッチが獲得したPKをMFフランク・ケシエが沈め、2-0と点差を広げる。イブラヒモビッチは直後に途中交代。FWオリビエ・ジルーと入れ替わった。後半21分にはDFテオ・エルナンデスが2度目の警告で退場となり、数的不利に。終了間際には失点を喫するも、そのまま逃げ切り、リーグ戦7連勝で首位・ナポリと同勝ち点をキープした。

　試合後、イブラヒモビッチは「優勝できるかだって? 順調ではあるが、長く険しい道のり。継続と努力が試される。信じているが、まだ時期尚早だ」とあくまで謙虚なコメント。今節の勝利には「素晴らしい試合だった。大きな自信を持ってプレーできた。簡単ではないことはわかっていた。この自信をこのペースで続けていきたい」と喜びを素直に口にしていた。

　敵陣を切り裂く“レーザービーム”にはイブラ節も。「ときに人を驚かすことをする。今日のFKはそれだ。失敗は成功の元だ。挑戦は続けなければいけない」と手応えを語る。このときの弾道は時速101kmだったという。これに対し、イブラヒモビッチは「本当はもっとスピードは出る。200は越えるはず。たぶん年齢のせいだな」と自身の衰えを明かしていた。

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