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消えゆくパリSGの“伝統”…きっかけは2016年?

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あまりフランス語が使われないというパリSG

 パリSGのチーム内でフランス語が使われず、スペイン語が“共通語”となっていることに懸念が持たれているようだ。スペイン『マルカ』が伝えた。

 同紙によると、かつてパリSGでは新加入選手がフランス語を学ぶことが長年の伝統となっていたが、多国籍化が進んだことで廃れてきているという。

 チームを率いるアルゼンチン人のマウリシオ・ポチェッティーノ監督はフランス語をほとんど使わず、選手に声をかけるときは母国語のスペイン語や英語を使用。南米出身のコーチングスタッフの中にはフランス語が堪能な者もいるが、チーム全体でフランス語を使うことはないようだ。

 選手の中でも今季加入のFWリオネル・メッシやDFヌーノ・メンデスはフランス語の知識がなく、FWネイマール、MFアンヘル・ディ・マリア、GKケイラー・ナバスは理解こそしているが、あまり使うことがないとのこと。そのため、母国の首都でプレーするFWキリアン・ムバッペが、逆にスペイン語や英語で話そうと努力しているのが現状だという。

 同紙は「パリのチームは2016年にローラン・ブランが去って以来、フランス人監督を迎えていない。それ以来、クラブではフランス語の地位が低下している」と、外国人指揮官を招聘するようになったことがきっかけだと指摘。「選手や監督のグループが共通の言語を求め、多数派の言語を話すのは当然のことだが、パリの一部の人々はそれがフランス語でないことに不安を感じるだろう」と懸念を示した。

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