beacon

シャビ、バルセロナ監督就任会見「私の哲学はクライフのもの。最初の守備者はアタッカーで最初のアタッカーはGKだ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

就任会見に臨んだシャビ・エルナンデス新監督

 バルセロナは8日、シャビ・エルナンデス氏の監督就任会見を開いた。

 本拠地カンプ・ノウに集まったサポーターたちに挨拶をしたシャビ監督は、その後会見場で報道陣からの質問に応じていった。志向するプレースタイルについてはもちろん、故ヨハン・クライフ氏のものを踏襲することを明確にしている。

「結局のところ、私のプレーアイデアはクライフのものだ。最初の守備者はアタッカーで最初のアタッカーはGKなんだよ。私たちは戦術的な仕事に取り組んでいかなくてはならない。ピッチで、様々な状況に対応していく必要がある」

「勝利を手にする最高の方法は、良いプレーを見せることにほかならない。すべてのスタイルに敬意を払われるべきだが、しかし私たちはワクワクする攻撃的なプレーを見せたい。ハイプレッシングを仕掛けて、ボールを保持して、自分たちの行うことに自覚的でなければならない。私たちは選手たちを助けていきたい」

「今のバルセロナに必要なこと? 厳しい姿勢、全力での練習、コーチングスタッフのアイデアの吸収、自分たちがバルサにいると理解することだ。ここでは引き分け、敗戦に価値はない。引き分けたり負けたりすれば葬式になるんだよ」

 使用するフォーメーションは、やはり4-3-3なのだろうか。

「プレーシステムよりプレーモデルだ。私たちは躊躇することなく前から行く。相手よりも創造的になるし、そうすればよりチャンスを得られるとの理解がある。アル・サッドでは3-4-3でプレーしたが、それは相手が前から圧迫してこないためだった。システムは状況や大戦相手による。様々な解決法を手にするために働いていきたい」

 過去に伝説的選手だった人物が良い監督であるとは限らない……。そんな定説について問われたシャビ監督は、次のように返答した。

「このクラブのこと、選手たちのことを知っているのは利点となる。それでも批判は受ける。もちろんだよ。このクラブは世界で最も難しい。良いプレーを見せて、勝利しなくてはならないのだから。ペップやジダンのような域にたどり着けることを願っている」

「ペップとの比較について? 彼は私にとってお手本となる人物、世界最高の監督だ。彼との比較は、自分にとって良いものじゃない。私は自分の立ち位置を分かっている。自分たちに厳しくなければならないし、最後には結果が物を言うだろう」

 シャビ監督はその一方で、今夏にバルセロナからパリSGに移籍したFWリオネル・メッシについても語っている。

「彼を指導したかったか? ああ、私はメッシもエトーもロナウジーニョも指導したかった。メッシから幸運を祈るメッセージを受け取った。もういない選手たちのことを考えてもしょうがないさ」

●ラ・リーガ2021-22特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP