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長谷部誠のベンチスタートに疑問の声「監督たちはなぜいなくても大丈夫だと思うのだろう?」

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MF長谷部誠のベンチスタートに疑問の声

 フランクフルトオリバー・グラスナー監督が前節でMF長谷部誠を先発起用しなかったことに現地の一部で疑問の声が上がっているようだ。

 フランクフルトは現地時間21日に行われたブンデスリーガ第20節でアルミニア・ビーレフェルトをホームに迎え、0-2で黒星を喫した。この試合ではグラスナー監督は前節アウクスブルク戦で3バックの中央に置いていた長谷部ではなく、マルティン・ヒンターエッガーを先発起用。前半のうちに2点ビハインドとなり、同監督は後半開始とともにヒンターエッガーを下げ長谷部をピッチに送り込んだ。

 地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』は失点に直接絡まなかったものの前半「自信に欠け、デュエルに入り込めなかった」上で、鼠頸部に問題を抱えるヒンターエッガーを起用する判断を「過ち」と表現。「ハセベをスタートさせるべきだった」と強調し、「守りを固めるアルミニアはホームチームに主導権を譲り、アイントラハトのポゼッション率が高くなることは予めに分かっていたはず。実際に68%記録している。なので、サッカーのプレーの部分に長け、賢いビルドアップ、落ち着きと豊富な経験でチーム全体に安定感を与える日本人選手にとっては、もってこいの相手だった」と指摘した。

 記者は「ハセベがスタートしていたらアイントラハトが金曜夜のこの試合に必ず勝てたとは誰も真剣に主張するわけではない」と前置きしつつ「ただ、この日本人が‘ビルドアップを制御し、後方からのボールが低く、整って確実だったら、きっと違う試合になっていただろう」ともコメント。

「監督たちはなぜハセベがいなくても大丈夫だと思うのだろうか?アディ・ヒュッター(前監督)の下でも、自ら気付くまでそういうことがあった。彼らはサッカー選手としては38歳と高年齢のハセベを信じていないのだろうか?だが、彼は極めてプロフェッショナルな生活を送り、フィットネス状態も最高の上、またも契約延長に迫っている。それに、2児の父親である彼は年齢的に自分の息子でもあり得る相手たちと余裕をもってやり合えている」

「或いは監督たちはプロ意識の高い、高年齢のハーゼ(長谷部の愛称)が絶対に不満を口にしない故に、最も抵抗の少ない道を選んでいるのだろうか?それにメディアやファンの間では人気選手のヒンターエッガーが起用されないとより大きな騒ぎとなることが影響しているのだろうか?そういった印象を受けても無理がないかもしれない」

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