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アグエロ氏が告白「僕の心臓にはチップが入っている」「夜になるとライトが点灯し、アイアンマンみたいになるんだ」

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昨年12月に現役を引退したセルヒオ・アグエロ

 心臓の問題で昨年12月に現役引退を決断した元バルセロナFWのセルヒオ・アグエロ氏が、現在は心臓にチップがあることを明かした。スペイン『マルカ』が伝えている。

 マンチェスター・シティでクラブ史上最多の通算260得点を記録したアグエロ氏は昨年夏、10シーズンを過ごしたクラブを離れ、バルセロナに移籍。ふくらはぎの負傷で開幕から出遅れていた中、10月17日のラ・リーガ第9節バレンシア戦(○3-1)で新天地デビューを果たすと、同24日の第10節レアル・マドリー戦(●1-2)で加入後初ゴールを挙げた。

 しかし、公式戦5試合目となった10月30日の第12節アラベス戦(△1-1)で前半に胸の痛みを訴えて途中交代し、病院に搬送。その後の検査で不整脈を患っていることが分かり、12月15日に33歳での現役引退を表明した。

 それから約2か月。アグエロ氏は現在の状態について、自身の『Twitch』チャンネルで「僕のここ(胸を指して)にはチップが入っている」と告白した。「夜になると色のついたライトが点灯して、アイアンマンみたいになるんだ」。包み隠さずに語る元アルゼンチン代表FWは「チップが入っているなんて、クレイジーだろ。心臓が早くなると、医者に知らせてくれるんだ」と続けた。

 また、涙の引退会見に至るまでの経緯や心境なども語っている。

「1週間か10日前には、おそらく引退しなければならないだろうと警告されていた」

「(選手としてのキャリアは)終わりだと言われたとき、少し気を紛らわせるためにアブダビへ行き、お別れの日が来る頃には落ち着いていた」

「記者会見に出る前に、(バルセロナ会長のジョアン・)ラポルタと一緒にいたんだけど、階段に僕の椅子が置いてあるのを見て、思わず泣き出してしまった。記者会見に出なければならなかったけど、僕にとっては辛いことなので、出たくなかったんだ」

「泣いているところを見られたくなかったからね。ただ、ラポルタが『いつもどおり人前に出て話すだけでいいんだよ』と言ってくれたので、だんだんリラックスできた」

 それでも「引退を発表する前の最初の15日間は、最悪の時間を過ごした」という。

「あの事件が起きたとき、最初はなんでもないと思ったし、良くなっていくと信じていた。だけど病院に着いて、狭い部屋に1人で入れられて、周りにはたくさんのモニターがあったのを見て、何かがおかしいと気づいたんだ」

「入院して2日が経った頃には、不安になっていった。モニター付きの変な個室に入れられたとき、物事がうまくいっていないと分かったよ」

 辛い出来事を振り返りながらも笑顔を見せたアグエロ氏だが、当時は不安にさいなまれていたことを打ち明けた。

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