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ゴールシーンでオフサイドのチェックを“度忘れ”…ブンデスリーガでVAR導入以来初の珍事

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誤審を認めたデニス・アイテキン主審

 12日に行われたブンデスリーガ第22節、フライブルク対マインツのゴールシーンでオフサイドのVARチェックが行われなかったことが話題を呼んでいる。

 この試合の30分、マインツMFドミニク・コールが頭で合わせたボールをフライブルクGKマーク・フレッケンが弾くと、DFアレクサンダー・ハックが押し込んでネットを揺らした。デニス・アイテキン主審はコールのハンドプレー疑惑についてVARに確認し、マインツのゴールを認めた。その後、後半にフライブルクFWニルス・ペターソンが同点ゴールを挙げ、試合は1-1のドローで決着した。

 だが、『スカイ』の中継中、ハックがコールのシュート時に明らかにオフサイドに位置していたことが判明。試合後、アイテキン主審は問題の場面について「(コールの)ハンドプレーか否かしかチェックしなかった」と明かすと「オフサイドだったので、あのゴールを無効にすべきだった。結局見逃してしまい、腹立たしい」と、ゴール判定が誤審だったことを認めた。

 一方、フライブルクを率いるクリスティアン・シュトライヒ監督はその場面について、「こういうことが起きるのは信じられないといつも思うものだが、誰もこのようなミスをして後から一体なぜこうなったのか説明できないときだってある」と抗議せず。アイテキン主審に向けて、「反省し、ある意味同僚を守ったことを評価したい」とも話していた。

 ドイツ誌『キッカー』によると、ゴールシーンでオフサイドか否かの判定が“忘れられた”のは2017年のVAR導入以来、今回が初めて。また同誌では、この一戦でVARを担当した審判員のザシャ・シュテーゲマン氏やそのアシスタントに加え、アイテキン主審にVARとの会話でオフサイドの確認を求めなかった副審にも責任があると指摘されている。

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