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コンテが考えるトッテナムとインテルの違い「長らく優勝していないチームは自信を失っているもの」

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トッテナムのアントニオ・コンテ監督

 トッテナムアントニオ・コンテ監督が、イタリアメディア『スカイ・スポーツ』のインタビューに応じて語った。

 昨季、就任2年目のインテルで見事にスクデットを獲得したコンテ。シーズン終了後にインテル指揮官を退任し、昨年11月にトッテナムの監督に就任した。就任当初はプレミアリーグ6勝3分と好調だったが、現在3連敗中と苦戦が続いている。

 元インテル指揮官は現在の心境を明かしつつ、チームの成長には時間を要することを強調した。

「もちろん、私はトッテナムで幸せだ。自分たちのやり方に満足しているし、クラブの施設にも満足している。技術面やメンタル面、戦術面など多くの点を改善するために、重要な取り組みを行っている。チームの成長は、選手個人の成長が土台となる。多くの取り組みを行っているが、時間と忍耐が必要になるだろうと感じている。若手選手が多く、プレミアリーグが初めての選手もいる。これから経験を積んでレベルアップしていかなければならない」

「最初にチームへ伝えるべきことは、フットボールに関する知識だと思う。知識があれば強くなれる。パーソナリティを形成することができる。メンタル面については、個別に成長を促せるよう、日々取り組みを行っている。これから選手たちのレベルを引き上げていかなければならないので、道のりは長い。だが成長の余地はかなりあるはずだ」

 続いてコンテは、古巣のインテルとトッテナムの比較を求められると、自身の見解を示した。

「比較することは常に難しいが、長らく優勝を経験していないチームは、自信を失っているものだ。1つ目の障壁で落ち込み、ネガティブな雰囲気が増してしまう。受け入れがたい失点をしてしまうこともあるだろう。それがここ最近、このチームに起きていることだ。だがこれも成長の一環であり、競争力のあるチームになるために進化していかなければならない。やるべきことは多いが、私は決して怖気づいたりしない。私のこれまでの経験とは、将来の見通しや野心、すぐさま優勝争いに加われるかどうかなどの点で、かなり違う環境だと思う」

「いつ現状に気づいたか? 外部から正確な評価はできない。それに途中からチームを引き継ぐのは決して簡単ではない。私も過去に1度(2007年のバーリ)しか経験しておらず、二度と引き受けないと決めていた。だが、長らく中位から抜け出せていないトッテナムのような難しい環境であっても、常に実力を示したいという願望もあった」

 また、ジョゼップ・グアルディオラ監督が指揮する首位マンチェスター・シティについて問われると、自身の見解を示した。

「グアルディオラは『シティが完璧なチームではない』と言っているって? 完璧なチームなど存在しない。それに指揮官は常に、改善点を探し続けるものだからね。だがシティは素晴らしいチームであり、グアルディオラは世界最高の指揮官だと思っている。プレミアリーグの本命であり、チャンピオンズリーグにおいても優勝候補の一角だ。完璧なマシーンではないだろうが、足りないのはコンマ1つくらいかもしれない」

 最後にコンテは、セリエAのスクデット争いについて見解を示し、「もちろん、インテルが勝つ」と古巣の連覇を予想した。

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