デュッセルドルフのセカンドチーム(U-23)に所属するDF内野貴史(21)がブンデス2部デビューを果たした。

　デュッセルドルフは12日、リーグ戦第26節でパーダーホルン(△1-1)と対戦した。チームは10日に選手14人とダニエル・ティウネ監督を含む複数人のチームスタッフから新型コロナウイルスの陽性が確認されたと発表。ドイツサッカーリーグに試合の延期を申請したが認可されず、U-23、U-19チームから選手を補充し、この一戦に臨んだ。

　ジェフユナイテッド千葉の育成組織出身の内野は、高校卒業後の2018年にドイツに渡ると、デューレンの下部組織、アレマニア・アーヘンの下部組織を経て、今季よりデュッセルドルフのセカンドチームに加入。これまで、4部リーグを舞台に戦ってきた内野は、公式戦26試合に出場し、着実に力を付けると、このチームの窮地に先発メンバーとして選ばれた。

　ブンデス2部デビューを果たすと、積極的なプレーでチームの勝ち点奪取に貢献。90分間ピッチに立った。内野は自身のデビュー戦を次のように振り返っている。

「今日は運良くこういった形で出番が回ってきたので、絶対にこのチャンスをものにしたいという気持ちを持ってピッチに入った。プレー面では守備でのプレスの掛け方など、とにかく自分に与えられた役割をこなすことに集中して試合に臨んだ。自分としては簡単なミスもあったし、まだまだ改善点はたくさんあるけれど、この状況で少しでもチームの力になれたという部分では自分のプレーに後悔はない。今日は初めてのプロデビューだったし、自分のサッカー人生でこの日を忘れることは絶対にないと思いう。これからまたチャンスが訪れるかわからないが、今回こういった経験をできたことで得られた自信を次に繋げていきたい」

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