バルセロナは今季終了後、右ウィングについての選択を迫られることになるようだ。スペイン『マルカ』が報じている、

　その選択とは、FWウスマン・デンベレと契約を延長するか、それともFWアダマ・トラオレの買い取りオプションを行使するか、であるという。

　まずデンベレについて、バルセロナとフランス人FWは昨年クリスマス前に今季限りで切れる契約の延長交渉に臨んだが、合意に至らず決裂。以降、新たな交渉は行われていないようだ。デンベレ側は自分たちから動く考えはなく、バルセロナからの連絡を待っている状況という。

　バルセロナがデンベレの素行などに目をつむって契約を延長するならば、もちろん獲得費用がかかるわけではなく、財政をそこまで圧迫することはなさそうだ。

　その一方でA・トラオレについて、バルセロナはこの下部組織出身選手をウォルバーハンプトンからのレンタル移籍で取り戻し、3000万ユーロの買い取りオプションを保有。もし完全移籍で獲得するとなれば、財政状況を圧迫する費用がかかるということになる。

　さて、バルセロナが選択するのはデンベレかA・トラオレか(そのほかの選択肢もあるかもしれないが)。両選手の成績で比較すると、デンベレはラ・リーガでレアル・マドリーFWカリム・ベンゼマに次ぐ9アシストを記録し、冬に加入したA・トラオレは2アシスト。デンベレは2ゴール、A・トラオレはノーゴールとなっている。

　なおウォルバーハンプトンはバルセロナからFWフランシスコ・トリンコンをレンタルしており、こちらの買い取りオプションの行使価格もA・トラオレと同じ3000万ユーロとなっている。もしウルブスが買い取りオプションを行使する場合には、トリンコンの減価償却も終わり、財政的にもポジティブに働くことになる。

　果たして、来季バルセロナの右ウィングは、一体誰が務めることになるのだろうか。

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