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リバプールを成功に導いた影の立役者? ファーガソン「私がやったのかもしれない」

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アレックス・ファーガソン元監督

 マンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグを席巻し、一時代を築いたアレックス・ファーガソン元監督。宿敵リバプールの目には当然、悪役として映っていた。

 ファーガソン監督は、2013年の退任までの26年間でユナイテッドを世界的クラブに押し上げた。プレミアリーグで13度の優勝を果たし、支配者として君臨。一方で、その陰を歩き続けたのはリバプールだ。30年間の低迷に終止符を打ったのは2020年。勝ち点99という圧倒的な成績で、2位に勝ち点18の差をつけた。ユルゲン・クロップ監督は就任してから5年近く経った今、この快進撃の立役者となった。

 クロップ監督はリバプールというクラブに完璧にマッチしており、クラブをヨーロッパと世界のサッカーの頂点に導いた。今季はマンチェスター・Cとの接戦を演じながら、前人未踏の4冠を目指す。勢いはいまだ留まるところを知らない。

 リバプールが輝きを放つ一方、今度はユナイテッドが日陰を歩く。ファーガソン監督の退任後、チームは急激に衰退。トロフィーを獲得できないまま5年目に突入しようとしている。

 ファーガソン氏の退任とクロップ監督の就任でひっくり返った対立関係。英『ミラー』がそのきっかけを明かす。ファーガソン氏によると、自身がクロップ監督をアンフィールドに向かわせる上で、重要な役割を果たしたかもしれないという。『ラディブルTV』によると、80歳の老将はクロップ監督と会ったときに「期待できるチームを選ぶように」とアドバイスをした。

「私の考えでは、並外れた監督は2人いる。それは間違いなくクロップと(マンチェスター・シティのペップ・)グアルディオラだ」

「私は彼らの仕事ぶりを見てきたし、実際に彼らの決断にも影響を与えた。クロップはスイスで私に会い、イングランドへの移籍についてアドバイスを求めてきた。私は『最高のチームを選び、期待できるチームを選びなさい』と言ったんだ」

 そしてクロップ監督は、ファーガソン氏の指示通りに動いたのである。

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