beacon

ベンゼマPK2発で自身最多タイ24ゴール目! 前節クラシコ惨敗のR・マドリーがV奪還へ再発進

このエントリーをはてなブックマークに追加

FWカリム・ベンゼマが2ゴール

[4.2 ラ・リーガ第30節 セルタ 1-2 R・マドリー]

 ラ・リーガは2日、第30節を各地で行い、首位のレアル・マドリーセルタを2-1で破った。試合を通じて3本のPKを獲得した中、全てキッカーを務めたFWカリム・ベンゼマが2本を成功させて2試合ぶり白星に貢献。国際Aマッチウィーク前の前節でバルセロナとのエル・クラシコに0-4の惨敗を喫していたR・マドリーだったが、2シーズンぶりの王座奪還に向けて再スタートを切った。

 試合はカルロ・アンチェロッティ監督を新型コロナウイルス感染で欠いたR・マドリーが先手を取った。前半17分、DFダビド・アラバを起点とするビルドアップからMFカゼミーロが持ち上がり、スルーパスにビニシウスが反応。右足シュートはGKマティアス・ディトゥーロに阻まれた。それでも同18分、セットプレーから攻め込んだR・マドリーはDFエデル・ミリトンがFWノリートに倒されてPKを獲得。これをFWカリム・ベンゼマが落ち着いて蹴り込み、先制点を奪った。

 一方、ビハインドとなったセルタは前半21分、ゴール正面でMFデニス・スアレスがMFトニ・クロースに倒されてFKを獲得。キッカーのFWイアゴ・アスパスが鋭い回転がかかったボールでゴール左を狙う。だが、これはGKティボー・クルトワがスーパーセーブ。直後にはDFケビン・バスケスがビニシウスに倒されてFKを得たが、今度はアスパスのFKが壁に阻まれ、一気に圧力をかけながらもゴールを奪うことはできなかった。

 それでも攻め続けたセルタは前半39分、D・スアレスのパスを受けたMFフラン・ベルトランが左のハーフスペースからクロスを送ると、元アルビレックス新潟のFWチアゴ・ガリャルドがヘディングシュート。これはクルトワに触れられたが、右ポストに当たって跳ね返ったボールがゴールマウスに入った。

 ところが、ここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。ガリャルドのシュートの時点でオフサイドポジションにいたアスパスがゴール前でボールに反応し、アラバのクリアに干渉したとして、オンフィールドレビューの末にゴールが取り消された。決めたガリャルドはユニフォームを脱いでイエローカードを出されたが、代償の大きなぬか喜びとなった。

 後半もホームのセルタがボールを握り、長短のパスでチャンスをうかがう。すると7分、アスパスの攻め上がりから左サイド攻撃をスタートし、高い位置までオーバーラップしたDFハビ・ガランがゴール前にグラウンダーのパスを送ると、ノリートが反応。失点につながるPKを献上していた35歳のストライカーは巧みなフィニッシュワークでゴールに流し込み、セルタが同点に追いついた。

 さらに後半10分、セルタはまたしても左サイド攻撃からJ・ガランがクロスを送り、T・ガリャルドがボレーで合わせるも枠外。対するR・マドリーは同12分、自陣でボールを奪ったFWマルコ・アセンシオが単独突破でロングカウンターをスタートさせたが、相手のイエロー覚悟のタックルに阻まれた。

 それでも後半18分、R・マドリーは右サイドを攻め上がったMFルカ・モドリッチのパスを受けた途中出場のFWロドリゴ・ゴエスがドリブルを仕掛けると、エリア内でDFジェイソン・ムリージョのファウルを受けて転倒。またしてもPKを獲得した。ベンゼマはこれを決めれば2015-16シーズンの自身キャリアハイ24得点に並ぶチャンス。だが、鋭く狙ったキックはディトゥーロに阻まれ、絶好の得点機会を逃した。

 ところが後半23分、R・マドリーは三たびPKのチャンス。カゼミーロのスルーパスに抜け出したDFバンジャマン・メンディがK・バスケスに絡むような形で転倒した。メンディが自ら倒れたとしてセルタの選手たちは猛抗議をしたが、判定は覆らず。キッカーは5分前に失敗したばかりのベンゼマ。今度はゴール左隅に鋭く決め、自身のキャリア最多タイとなる今季24点目で勝ち越しに成功した。そのまま試合は終了。R・マドリーが2試合ぶりの白星で、2位セビージャとの暫定勝ち点差を12とした。

●ラ・リーガ2021-22特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP