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スペインや日本と同組のドイツ、大手誌はグループ敗退の前大会に比べて「紙上ではより厳しい」

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 ドイツはスペイン、日本、そしてコスタリカ或いはニュージーランドの大陸間プレーオフ勝者とグループEに同居。同国・大手誌『シュピーゲル』(電子版)はそれを受け、「余裕の突破、それともまたもの早期敗退。グループの対戦相手を見ると、カタール・ワールドカップ(W杯)ではいずれも考えられる」と指摘した。

 昨年秋に就任のハンジ・フリック監督の下ではドイツはW杯欧州予選では8連勝を収めると、先日の国際親善試合ではイスラエルに勝ち、オランダ戦は1-1の痛み分け。そんなドイツだが、『シュピーゲル』は同国元代表のバスティアン・シュバインシュタイガー氏がドローについて「良いグループだ。我々にとってより難しい組み合わせにもなり得た」と満足な様子でコメントしたことを紹介しつつ、「大きなチャレンジとなる可能性はあり得るのだろうか?」と問いかけ、2018年W杯を引き合いに出しながらこのように指摘している。

「4年前は簡単に答えることができた。ドイツはタイトルホルダーとしてロシアに向かい、グループでの対戦相手はメキシコ、スウェーデン、韓国だったのだ。上手くいかないことが何かあったか?すべてがダメだった。紙上では今度のW杯でのタスクの方がより厳しい。韓国に敗れ恥ずかしい早期敗退を強いられたカザンの教訓を必ず活かすしかない」

「グループEで最も名高い相手のスペインについて多く語る必要はないだろう。ルイス・エンリケ監督が率いるチームは2020年11月の試合でドイツを6-0で粉砕し、この試合によりヨアヒム・レーブ(前監督)が黄昏時を迎えることになった。この一戦でチームが根本的に変わらなければならないことが明確となり、ある意味スペインはハンジ・フリックをドイツ代表の監督の座へ導いたのだ。ただ、だからといって彼はスペインに感謝を告げたいとは思わないはずだ」

 続けて記者はスペインが昨年のEUROでは準決勝に進出するにあたってクロアチア戦やスイス戦にはPK戦の末に勝利を掴み取り、それらの試合では「必ずしも説得力のあるパフォーマンスではなかった」と分析。一方で、「ルイス・エンリケはクラブでも代表でも成功を収めている経験豊富な監督。彼のチームはベテランや若手のバランスが良い」とし、スペインは「常に優勝有力候補に数えられる」と高く評価している。

 また、ドイツが11月23日に初戦を迎える日本についても言及。記者は「フリックとそのチームは早い段階からスペインというハードルについて考える過ちを絶対に犯してはいけない」と警鐘を鳴らし、次のように続けている。

「日本は7回目のW杯に臨むチーム。4年前はベスト16で永遠のダークホース・ベルギー相手に2点リードを手にし、残り20分間となってから3失点を喫する格好の不幸に見舞われている。その後、森保一が監督に就任し、今回のW杯予選では、ホームでオマーン戦、アウェーでサウジアラビア戦を落とすなど、つまずかなくはなかった。最終的には比較的スムーズにW杯出場権を獲得しているが、4年前のチームと比べてプレーの面では少しばかり弱くなった印象を与えている」

 大陸間プレーオフ勝者はコスタリカと予想する記者は、ドイツにとって「グループ突破はもちろん可能だが、オランダやベルギー、フランスなどほかの強豪の方が簡単なタスクを与えられたような第一印象を受ける」とのこと。「今後数カ月間、我々はまたもの早期敗退の幻影に悩まされる機会は十分ほどあるだろう」と記事を締めくくっていた。

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