アルゼンチン代表は5日、国際親善試合でエストニア代表と対戦し、FWリオネル・メッシが全得点を叩き出す5-0の大勝を飾った。

　1日のイタリア代表との『フィナリッシマ』(○3-0)で2アシストを記録していたメッシは、前半8分にPKで先制ゴールを挙げると、ハーフタイム直前には追加点をマーク。後半の立ち上がりに早くもハットトリックを達成し、さらに2点を加えて計5ゴールと大暴れした。

　これでアルゼンチンは33試合連続無敗。メッシは代表通算86ゴールとし、84得点の元ハンガリー代表FWフェレンツ・プスカシュ氏を抜いて代表歴代4位に浮上した。3位の元マレーシア代表FWモクタル・ダハリ氏とは3点差。2位は109ゴールの元イラン代表FWアリ・ダエイ氏、1位は117ゴールのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとなっている。

　アメリカ『ESPN』によると、メッシにとって1試合5ゴールは、バルセロナ時代の2012年3月7日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのレバークーゼン戦(○7-1)以来2度目。アルゼンチン代表では初となる。

　チームを率いるリオネル・スカローニ監督は試合後、エースに対して称賛の言葉を並べた。

「他に何と言えばいいのか分からない。難しいね。彼はラファエル・ナダルのようなものだ。これ以上何が言えるというのか。彼が生み出すもの、彼を表現する言葉はこれ以上ない。まさに唯一無二の存在だ。彼が自分のチームにいて、そこで監督をできるということは喜びだ。彼の振る舞いやこのユニフォームに捧げる気持ちを見ていればね」

「彼には感謝しかない。彼はアルゼンチンの遺産というより、世界の遺産だと思う。彼がプレーしなくなったら寂しくなる。彼がプレーを続け、みんなが彼を楽しみ、守ってくれることを願うよ。彼のプレーを観るのは楽しいことだからね」

　なお、アルゼンチンは11日にオーストラリアのメルボルンでブラジル代表と国際親善試合を実施する予定だったが、先月に中止が決まっている。

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