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日韓ワールドカップ決勝から20年…元ブラジル代表カフーが回想「個人的に1994年大会よりも重い」

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元ブラジル代表DFカフー

 元ブラジル代表DFカフー氏が、20年前の日韓ワールドカップについて語った。

 アジアで開催された史上唯一となっている日韓ワールドカップ。決勝に進んだブラジル代表は、2002年6月30日に横浜国際総合競技場で行われたファイナルでドイツ代表と対戦した。そしてロナウド氏の2ゴールで、世界の頂点に立っている。カフー氏にとっては、1994年と1998年大会に続き、自身3度目の決勝戦となった。

 ブラジルが横浜でトロフィーを掲げた決勝戦から20年。ワールドカップ決勝に3度立った唯一の選手であるカフー氏は、当時を回想。『GOAL』に対し、以下のように語っている。

「ブラジル代表としてワールドカップを制覇できたことは誇りに思うし、本当に幸せだった。この思い出は、私の中でずっと残っているんだ。歴史的な瞬間に参加できて誇らしいよ。ワールドカップでプレーする選手は誰だって、世界王者になることを夢見る。私もそうだったし、それが現実になったんだ。僕らが成し遂げたことを心から誇りに思っている」

 1994年大会もブラジル代表の一員として優勝を達成しているカフー氏だが、キャプテンとして戦った2002年大会はより特別なものになっているという。

「1994年に24歳でワールドカップ優勝できたのも夢のようだった。2002年、僕らは5度目の優勝を達成したんだ。私はキャプテンだったので、個人的には2002年大会の方が重みがあるね」

「試合前はあの決勝のことだけを考えていた。目標を達成できるような位置にいたんだ。この試合最高の思い出は、やはりトロフィーを掲げたこと。母国のために優勝し、またタイトルを祝えたことだ。私のキャリアの中で最高の思い出だよ」

「試合前にチームメイトへ話した言葉は今でも覚えている。『ワールドカップ決勝だからといって、これまでやってきたものと違うことはするな。すでにやってきたように、ただただ自分のベストをつくすんだ』とね」

 カフー氏は、2022年のカタール大会のアンバサダーを務めている。日韓大会以来優勝のないブラジルだが、現在の代表チームはこの20年間の苦境を打破するためのすべてを手にしていると考えているようだ。

「とても良いチームだ。若さと経験がうまくミックスされていて、クラブで主力として活躍している選手も多い。すでに代表で歴史に名を刻み、素晴らしい成績を残している選手たちだ。カタール大会に向けて良い状態にある。モチベーションも高いし、我々の期待に応える素晴らしい大会になって欲しい」

 またカタールでの開催について、「地球上で最も素晴らしいショーであるワールドカップに参加するチャンスがここにある。中東で開催される初めてのワールドカップであり、史上初の出来事に参加するチャンスなんだ。自分の経験から、カタールでは誰でも歓迎されると思うし、世界中のファンを両手を広げて迎え入れると思うよ」と語った。
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