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“犠牲者”はククレジャ…サッカーは髪を引っ張っていいのか? ドローに持ち込まれ怒りのトゥヘル

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DFクリスティアン・ロメロとDFマルク・ククレジャ

 14日に行われたプレミアリーグ第2節チェルシートッテナムの後半アディショナルタイムに“事件”が起きた。

 白熱したロンドン・ダービーとなった。前半19分にDFマルク・ククレジャが蹴り出したCKをDFカリドゥ・クリバリが鮮やかなボレーを突き刺してチェルシーが先制。しかし、後半23分にMFピエール・エミール・ホイビュアが弾道の低いミドルシュートを叩き込んでトッテナムが試合を振り出しに戻す。

 追い付かれたチェルシーだったが、後半32分、FWラヒーム・スターリングのラストパスからDFリース・ジェームズが冷静にネットを揺らして勝ち越しに成功。終始、主導権を握って試合を進めたチェルシーがこのまま逃げ切るかと思われたものの、同アディショナルタイムに予期せぬ出来事が待っていた。

 トッテナムのCKの場面。飛び込んだDFエリック・ダイアーの体に当たったボールはゴールに向かったものの、好反応を見せたGKエドゥアール・メンディが弾き出す。このプレーの流れの中でDFクリスティアン・ロメロのマークについていたククレジャが、髪の毛を引っ張られてピッチ上に倒されていた。しかし、主審がファウルを取ることはなくプレーが続けられると、直後のCKからFWハリー・ケインの劇的な同点ゴールが生まれた。

 後半23分のホイビュアの得点は、FWカイ・ハバーツがMFロドリゴ・ベンタンクールのスライディングで倒されたことが起点となったが、この場面でもホイッスルは吹かれなかった。

 怒りを露わにしているのがチェルシーのトーマス・トゥヘル監督だ。英紙『ザ・サン』によると、指揮官は「カイ・ハバーツに明らかなファウルがあったし、(ホイビュアのシュートのコース上にいた)リシャルリソンは明らかにオフサイドだった。いつから、サッカーでは髪の毛を引っ張れるようになったんだ? 馬鹿げているよ」と語っている。


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