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途中出場ファティの鮮烈1G2Aでバルセロナが今季初白星!! ソシエダ久保建英は”古巣戦”先発も痛恨シュートミス

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マッチアップするMF久保建英とMFフレンキー・デ・ヨング

[8.21 ラ・リーガ第2節 ソシエダ 1-4 バルセロナ]

 ラ・リーガは21日、第2節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダバルセロナに1-4で敗れた。久保は決勝点を挙げた開幕節カディス戦(○1-0)に続いて2トップの一角で先発し、鋭いプレッシングから前半6分の同点ゴールを演出したが、同27分に訪れた決定機を外し、後半24分に途中交代。一方、バルセロナは久保の旧友FWアンス・ファティが1ゴール2アシストの大活躍を見せ、今季初白星を手にした。

 久保にとってはカンテラ時代に所属した古巣との対戦。マジョルカに在籍していた昨季の対戦は先発機会がなかったため、ヘタフェ時代にカンプノウに凱旋した2021年4月23日以来、1年4か月ぶりのバルセロナ戦スタメンとなった。

 試合は立ち上がりから大きく動いた。キックオフ直後、ソシエダは開幕節でも見せていたテンポの良いパスワークで敵陣に迫ったが、DFエリック・ガルシアにボールを奪われると、バルセロナのカウンターがスタート。細かいスペースで受けたMFペドリがはがし、先発に抜擢された18歳のDFアレックス・バルデが左サイドを抜け出すと、斜めのパスに反応したFWロベルト・レバンドフスキがワンタッチで押し込んだ。この日が34歳の誕生日のレバンドフスキはこれがラ・リーガ初ゴール。開始わずか46秒で決まった。

 それでもホームのソシエダも譲らない。前半6分、最終ラインまで下りて組み立てに参加したバルセロナMFフレンキー・デ・ヨングに対し、MFダビド・シルバとともに久保がプレッシャーをかけ、そのままボールを奪取。これを拾ったD・シルバが最終ラインと駆け引きしながらスルーパスを送ると、これに反応したFWアレクサンデル・イサクがペナルティエリア内に抜け出す。ペナルティエリア右に流れながら放った右足でのフィニッシュが、E・ガルシアに当たってふわりとゴールマウスに吸い込まれ、すぐさま同点に追いついた。

 奮闘を見せるソシエダは前半26分にもビッグチャンス。中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛け、久保もボールに絡みながら右サイドを前進すると、イサクのパスにペナルティエリア左で反応したMFミケル・メリノのシュートが枠内を襲う。これはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンに阻まれたが、こぼれ球に久保がフリーで反応。しかし、左足ダイレクトで放ったシュートは右に外れる。絶好のチャンスを逃した久保は顔を覆って悔しがった。

 なおも攻めるソシエダは前半45分、D・シルバからMFブライス・メンデスへのスルーパスで生まれたこぼれ球が右サイドに流れ、DFアリツ・エルストンドがペドリをかわして突破すると、折り返しのボールにD・シルバが反応。精度の高いワンタッチシュートがニアポスト脇を襲ったが、テア・シュテーゲンのスーパーセーブに阻まれた。一方のバルセロナは終了間際、レバンドフスキのヘディングシュートがGKレミロの正面に飛び、1-1のままハーフタイムに入った。

 後半も引き続きホームで主導権を握るソシエダ。6分にはカウンターからMFマルティン・スビメンディの縦パスを受けた久保が鋭いターンで前進すると、DFロナルド・アラウホに後方からユニフォームを掴まれ転倒し、相手のイエローカードを誘う。同8分、ソシエダは右サイドで獲得したFKをB・メンデスがインスイングのボールを供給し、これがそのままゴールイン。だが、オフサイドポジションにいたDFロビン・ル・ノルマンがボールにアプローチしており、GKに影響を与えたとしてゴールは認められなかった。

 なかなかチャンスがつくれないバルセロナは後半19分、A・バルデとFWフェラン・トーレスに代わってFWラフィーニャとFWアンス・ファティを投入。するとこれで一気に戦況が動いた。同21分、中盤での競り合いからラフィーニャがボールを拾い、ズバッと前線にパスを入れると、これを受けたA・ファティが意表を突いたヒールパス。左で受けたデンベレが縦に持ち出して左足を振り抜き、ゴール右隅に突き刺した。

 ここからバルセロナは止まらない。後半23分、左サイドを突破したラフィーニャのクロスはソシエダDFに阻まれたが、これを拾ったファティが頭でつなぎ、ペドリが鋭い縦パスをゴール前へ。これに反応していたファティがボールの勢いを抑えたラストパスを送り、最後はレバンドフスキが決めた。2点ビハインドとなったソシエダは直後、イサク、D・シルバ、久保を一気に下げ、フレッシュなメンバーを入れた。

 交代選手の起用から一方的な猛攻を見せるバルセロナは後半34分、右サイドを突破したラフィーニャからのパスをレバンドフスキが収めると、ここにプレッシャーをかけたB・メンデスの足に当たったボールがゴール前へ。これに反応したファティが冷静なターンからゴールに流し込んだ。ファティは交代からわずか15分間で1ゴール2アシスト。カンテラ時代、久保と共にプレーしていた10番が圧巻の結果を出した。試合はそのままタイムアップ。開幕節ドローのバルセロナは今季初白星を手にし、一方のソシエダは今季初黒星となった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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