ドイツ代表を率いるハンジ・フリック監督は自身の著書の中で、バイエルン時代の思い出を語っている。ドイツ『ビルト』が一部を伝えた。

　現役時代の大半をバイエルンで過ごしたフリックは、2019年にバイエルンのアシスタントコーチに就任。同年11月にはニコ・コバチ監督の後任として暫定監督に就任した。すると、停滞していたチームを蘇らせ、2019-20シーズンは3冠へと導いた。

　しかし、2020-21シーズンを最後に退任し、2021年5月にドイツ代表監督に就任することが発表された。フリックは「表には出さなかったが、バイエルンをコーチとして去ることは、私にとって大きな痛みだった」と明かしている。

「私のクラブは常にバイエルンだった。選手たちとともに驚異的な2年間を過ごし、コーチングチームは全期間にわたって素晴らしい仕事をした。ヨーロッパサッカーという点では、当時はバイエルンが絶対的な基準だったんだ」

「熟考の末、続ければ私の原則に反してしまうと考えた。この素晴らしいチームと選手たちと一緒に仕事を続けたいと思う気持ちはあっても、もうその条件は整っていなかった」

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