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ユーベ10番ディバラへの“口説き文句”…モウリーニョがかけた電話「あのときの言葉、覚えているかい」

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ジョゼ・モウリーニョ監督がディバラにかけた言葉とは

 ユベントスで7シーズンを過ごしたFWパウロ・ディバラは、今夏ローマに加入した。ジョゼ・モウリーニョ監督とともに歩む決断した理由について、アルゼンチンの『ESPN』で語っている。

 ユベントスで背番号10を着けながら、ディバラは徐々に定位置を失った。同時に契約延長の可否についても報道が続き、昨シーズン終盤には契約を更新しないことを発表。7シーズン過ごしたユベントスを去ることが正式に決まっていた。最後のセレモニーでは大粒の涙。シーズン終了後には新天地探しに時間を要したが、7月にローマ加入が発表されていた。

 新天地探しのとき、モウリーニョから一本の電話がかかってきた。ディバラはその数分後にローマ加入を決断する。その伏線となった出来事が、2022年1月10日のローマ対ユベントス戦で起きていた。得点も挙げたディバラは途中交代となっていたが、そのときモウリーニョはユベントスの背番号10に声をかけていた。

「あのとき、モウリーニョはユベントスのベンチまでやってきたんだ。そして僕に『きみはフェノーメノ(怪物)だよ』と語りかけた。この出来事は僕の脳裏に焼き付いたんだ。当時はまだユベントスとの契約がどうなるかわからなかったときだ」

「その後、最初に電話をもらったとき、モウリーニョは『あのときのことを覚えているか』と聞いてきたんだ。もちろん忘れるわけがない。光栄なことだった。そして彼は言ったんだ。『そうか……なあ、今度は私のためにやってくれないか』と。その後、また電話がかかってきた。もう僕の決断は難しいものではなくなっていたよ」

 人心掌握に長けるモウリーニョ監督について、ディバラは「彼と仕事をするのは気が楽だ」と語る。「彼はエリートだろうが3軍だろうが、すべての選手を把握している。そしてとても謙虚。誰に対しても同じように接しているんだ」。21番を着けたディバラは、新天地で開幕6試合3ゴール2アシストと好調だ。

「僕らが見ている彼とは違うイメージが先行することもあるし、それでも彼が怒るところだって見ることもある。しかし、僕はローマでとても幸せだよ。幸せだし、気が楽になったんだ」

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