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バイエルンのクライシスでドイツ代表も不調に? ミュラー「最も余裕な日々を過ごしていないことが表れたのかも」

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インタビューに応じたFWトーマス・ミュラー

 バイエルンのリーグでの不振が、ドイツ代表チームのパフォーマンスにも影響を及ぼしているのかもしれない。FWトーマス・ミュラーがハンガリー戦後に示唆した。

 ワールドカップ(W杯)では日本と初戦を戦うドイツは現地時間23日のUEFAネーションズリーグのリーグA・グループ3第5節でハンガリーとホームで対戦。GKマヌエル・ノイアーやMFレオン・ゴレツカが新型コロナウィルス感染のため欠場したこの一戦だが、ハンジ・フリック監督は中盤にはMFヨシュア・キミッヒ、2列目には(右から)MFセルジュ・ニャブリ、ミュラー、MFレロイ・サネを配置しバイエルン組中心の布陣で臨んだ。

 しかしこの試合の前半17分、CKの場面でニアサイドに走り込んだFWアダム・サライがヒールキックで見事に合わせ、ハンガリーが先制。前半ほとんどチャンスをつくり出せなかったドイツは後半こそ改善されたものの、最後の局面での精度を欠き追いつけず。逆にいくつかのカウンターからの好機を許し、追加点を奪われる可能性もあった。

 そのまま0-1での敗戦でフリック体制下初黒星を喫したドイツは、これでファイナル4進出の可能性が消滅。キャプテンマークを巻いて後半40分までプレーしたミュラーはドイツ『ZDF』の試合後インタビューで「前半は自分たちピッチに立ったみんなにとっても、非常に残念な出来だった。本当に極端にたくさんのミスをしてしまっている」と反省すると、「何人かに関して、所属クラブで現在最も余裕な日々を過ごしていないことも表れたのかもしれない」と認めた。

 ミュラーはレポーターに「それはバイエルンのクライシスのことか?」と問われると、「何もかもクライシスと呼ばなくてもいいだろう」と返しつつ次のように続けた。

「ただ、時折プレッシャーがないところでもミスをしている。ほぼ全員にそういうことがあった。ピッチ上で思うようにパワーを発揮できなかったね。今日ここでハンガリーに勝ってグループ突破を目指し、良い試合をするといった意志とメンタリティは間違いなくあった。とにかく悪い流れになってもチームの団結力は高い」

「ハンガリーにリードを許すと、簡単な試合にならないのは明確だ。ハンガリーはイメージほど小さな名前ではない。後半はたくさんにおいて大きく改善されたが、残念ながら取り返すことはできなかった。当然、0-1で敗れたという記録が残ってしまうので、批判を受け止めなければいけない」

「ワールドカップまであとわずかという状況についても理解している。たくさん書かれ、言われるだろうけど、僕たちはそれを気にすることなく、監督が掲げるコンセプトを引き続き実践していくしかない」

 なおこの結果、ドイツはグループ3での最終順位が2位以下に決定。26日の最終節ではこの日イタリアに敗れて最下位でのリーグB降格が確定したイングランドと対戦する予定となっている。

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