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元エバートンMFがロシア軍に徴兵される…父親「彼は37歳。何らかの矛盾がある」

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元エバートンMFのディニャル・ビリャレトディノフ氏

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は先週、現在も続くウクライナ侵攻のために約30万人のロシア人が軍隊に徴兵される「部分動員」を発表した。

 イギリス『メトロ』によると、元エバートンMFのディニャル・ビリャレトディノフ氏がロシア軍に徴兵されたようだ。元プロサッカー選手である父親のリナト氏がロシア『Sports.ru』を通じ、息子が召集令状を受け取ったと明かしている。

 兵役は現在予備役の国民、特に軍隊に所属したことのある者、特定の軍事的職業や関連する経験を持つ者にのみ適用されるという。現在37歳のビリャレトディノフ氏は約20年前に兵役に就いたことがあった。

 父親のリナト氏は「今の気持ちについて話すのは難しい」と複雑な胸の内を語り、今回の徴兵に関する矛盾点を指摘している。

「彼は軍隊に所属はしたものの、いわゆる兵役とは違った。それはスポーツ選手のための、特別なものだった。19年前のことだ」

「つまりそう、彼は誓いを立ててはいるものの、スポーツ一筋で勤めたのだ。法律では、35歳までの人を呼び出すとされている。彼は37歳なので、ここで何らかの矛盾がある」

「これから彼はこの招集が正しいのか、それとも早く送られたのかを知ることになる。何が起きてもおかしくない」

「総動員されたのであれば、質問する必要はない。一方で、大統領が発令したのは部分動員だ。全ては法律に従っているはずだ」

 ビリャレトディノフ氏は2009年に母国のロコモティフ・モスクワからエバートンに移籍。在籍2シーズン半で公式戦77試合9ゴールの成績を残し、2012年にスパルタク・モスクワに加入した。その後、複数クラブを渡り歩き、2018年限りで引退。ロシア代表としては国際Aマッチ通算46試合で6ゴールを記録し、EURO2008では全試合に出場してベスト4進出に貢献した。

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