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疑惑のユベントス「カルチョスキャンダルを上回る。リーグ除外や降格も」識者が警鐘

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アンドレア・アニェッリ会長やパベル・ネドベド副会長らが総辞職

 世界中がカタール・ワールドカップ(W杯)に注目する中、セリエAではユベントスがリーグ戦から除外される可能性が囁かれている。マッティア・グラッサーニ弁護士が、イタリア国営放送『Rai』のラジオ番組「ラディオ・アンキオ・スポルト」に出演した際に語った。

 ユベントスは、新型コロナウイルス感染拡大初期の選手の年俸に関する取り決めなどを巡り、私文書偽造や粉飾決算などの疑惑が浮上。トリノの地元当局が捜査に乗り出す中、アンドレア・アニェッリ会長やパベル・ネドベド副会長ら取締役会が総辞職して物議を醸した。

 そんな中、イタリアのラジオ番組に出演したグラッサーニ弁護士が今後のシナリオを指摘した。過去には2006年のカルチョーポリ(カルチョスキャンダル)でセリエBへの降格処分を受け、同年のドイツW杯覇者ファビオ・カンアバーロや、ズラタン・イブラヒモビッチら主力メンバーの多くが退団する騒動に発展したこともあるユベントス。だがスポーツ法の専門家であるグラッサーニ氏の解説によれば、当時を上回る影響が生じるかもしれない。

「今回の捜査は、これまでで最も重大で深刻なものだ。カルチョーポリの規模を上回るかもしれない。なぜならこの問題が違法行為であれ、株式市場や会社、スポーツ上の規定違反であれ、前例を見ないほど不正行為が多岐にわたっている可能性があるためだ。罰金やペナルティーよりも大きなリスクを負うことになるだろう」

「2021-22シーズンの選手の年俸の支払いを先送りするために私文書を偽造してリーグ戦に登録したのだとしたら、リーグ戦からの除外や最下位への降格、イタリア王者のタイトルの剥奪といった可能性がある。訴訟手続きは、2022-23シーズン中には終了するだろう。取締役会が一斉に辞職したからと言って、処分が軽くなることはない」

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