「ドイツでも活躍して日本をしっかり背負える選手に」。神村学園FW福田師王はストイックに続けてきた努力をボルシアMGでも
高校最強ストライカーはドイツでもストイックに努力を続け、目標を達成する。神村学園高(鹿児島)FW福田師王(3年)が20日、鹿児島県いちき串木野市の神村学園で開催された「ボルシアMG内定記者会見」に出席し、「ワクワクしていますし、早く挑戦したいという気持ちがあります」と心境を語った。
会見には、地元・鹿児島県を中心に13、14社もの報道陣が出席。学校法人神村学園の神村慎二理事長、神村学園高の山田浩二校長、神村学園高男子サッカー部の有村圭一郎監督が同席し、ボルシアMGからの「私たちはここで君に会えることを楽しみにしています」というメッセージも紹介された。
福田は2年時だった昨年のインターハイで得点王に輝いているほか、年上のU-19日本代表候補や日本高校選抜でゴールを連発した高校最強ストライカー。試合を通して動き出しを何度も何度も繰り返し、パワーショットや圧巻のヘッドでゴールを連発してきた。Jクラブ10チームからオファーが届いていたが、先輩からの助言を受けてより厳しい世界での挑戦を決断。ドイツ・ブンデスリーガ優勝5度の歴史を持つクラブでプロ生活をスタートする。
ボルシアMG(ドイツ)は日本代表DF板倉滉が所属。福田はボルシアMGへ練習参加した際、板倉、日本代表DF吉田麻也と食事する機会に恵まれ、「『早い段階で世界を経験できると将来が変わってくる』と言われたのが(進路を決める)決め手になった」と説明する。
当初は不安もあったという。プレー面についてはやれる自信があったというが、言語の問題を解決できるかどうか不安を感じていた。だが、先輩日本代表の言葉や親友・U-21日本代表DFチェイス・アンリ(シュツットガルト)の「こっち来たらなんでもしてやるよ」というエールが後押しに。本人も簡単な挑戦ではないことは理解している。「直接海外へ行ってあまり成功している選手はいないけれど、成功例を作っていかないといけないと思っている」。人並み外れた成長意欲を持つ福田は高校3年間、ストイックに努力を続けてきた。恩師の有村監督も彼の努力する才能に期待を寄せる。
「高校入学時から彼は身体が大きくなっている。体重は16kg増えています。それだけでも大したもんだなと思いますし、点を取ることに関してずっと『点を取ります』と言い続けてきた3年間でしたので、点取るための努力というのは、シュートも『本当、それ以上シュート打ったら怪我するよ』と止めても打っているくらいなので、本当に突き詰めてやっているなと思います。シュートが入るのも努力の賜だと思いますし、その状況でシュートを打ってきた自信もあるでしょうし、その姿はこの3年間はたくさん見てきたので努力は続けて行くんだろうなと思っています」
また、福田の母・友美さんは「(師王は)自分に対して凄くストイックなので、食に対しても苦手なものも食べますし、筋肉にはこれが良いよと聞くとそれを口にするようになりましたね」という。自宅での筋トレ後にプロテインを入れたり、タンパク質を摂ることなど意識。神村学園中高の盟友でC大阪入りするMF大迫塁(3年)、も以前、福田について「凄いチームにとって模範となるようなプレーヤーになってくれている」と語っていたが、取り組む姿勢、努力が彼を高校最強と言われるストライカー、そしてドイツの強豪からオファーの届くプレーヤーへと進化させた。
現在は12月28日に開幕する選手権に集中。福田はその後ドイツでも努力を続け、活躍し、4年後のワールドカップで活躍することを目指す。「(ボルシアMGのユニフォームは)色とか好きなので、早くこのユニフォームを来て活躍したいです。有村先生や神村学園に恩返しできるように、もっと頑張って、結果を残して、ドイツでも活躍して、日本をしっかり背負える選手になっていきたいです。4年後は自分が(ワールドカップに)出て、自分が勝たせるというイメージなので、これからを大切にしたいです」。ドイツでは寮生活からスタートし、その後一人暮らしへ移行するプラン。高卒で海外挑戦する福田は人間的な成長と、プレーヤーとしての成長を遂げ、憧れのFWロベルト・レバンドフスキ(バルセロナ)のようにチームを、そして日本代表を勝たせるストライカーになる。
(取材・文 吉田太郎)
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●ブンデスリーガ2022-23特集
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会見には、地元・鹿児島県を中心に13、14社もの報道陣が出席。学校法人神村学園の神村慎二理事長、神村学園高の山田浩二校長、神村学園高男子サッカー部の有村圭一郎監督が同席し、ボルシアMGからの「私たちはここで君に会えることを楽しみにしています」というメッセージも紹介された。
福田は2年時だった昨年のインターハイで得点王に輝いているほか、年上のU-19日本代表候補や日本高校選抜でゴールを連発した高校最強ストライカー。試合を通して動き出しを何度も何度も繰り返し、パワーショットや圧巻のヘッドでゴールを連発してきた。Jクラブ10チームからオファーが届いていたが、先輩からの助言を受けてより厳しい世界での挑戦を決断。ドイツ・ブンデスリーガ優勝5度の歴史を持つクラブでプロ生活をスタートする。
ボルシアMG(ドイツ)は日本代表DF板倉滉が所属。福田はボルシアMGへ練習参加した際、板倉、日本代表DF吉田麻也と食事する機会に恵まれ、「『早い段階で世界を経験できると将来が変わってくる』と言われたのが(進路を決める)決め手になった」と説明する。
当初は不安もあったという。プレー面についてはやれる自信があったというが、言語の問題を解決できるかどうか不安を感じていた。だが、先輩日本代表の言葉や親友・U-21日本代表DFチェイス・アンリ(シュツットガルト)の「こっち来たらなんでもしてやるよ」というエールが後押しに。本人も簡単な挑戦ではないことは理解している。「直接海外へ行ってあまり成功している選手はいないけれど、成功例を作っていかないといけないと思っている」。人並み外れた成長意欲を持つ福田は高校3年間、ストイックに努力を続けてきた。恩師の有村監督も彼の努力する才能に期待を寄せる。
「高校入学時から彼は身体が大きくなっている。体重は16kg増えています。それだけでも大したもんだなと思いますし、点を取ることに関してずっと『点を取ります』と言い続けてきた3年間でしたので、点取るための努力というのは、シュートも『本当、それ以上シュート打ったら怪我するよ』と止めても打っているくらいなので、本当に突き詰めてやっているなと思います。シュートが入るのも努力の賜だと思いますし、その状況でシュートを打ってきた自信もあるでしょうし、その姿はこの3年間はたくさん見てきたので努力は続けて行くんだろうなと思っています」
また、福田の母・友美さんは「(師王は)自分に対して凄くストイックなので、食に対しても苦手なものも食べますし、筋肉にはこれが良いよと聞くとそれを口にするようになりましたね」という。自宅での筋トレ後にプロテインを入れたり、タンパク質を摂ることなど意識。神村学園中高の盟友でC大阪入りするMF大迫塁(3年)、も以前、福田について「凄いチームにとって模範となるようなプレーヤーになってくれている」と語っていたが、取り組む姿勢、努力が彼を高校最強と言われるストライカー、そしてドイツの強豪からオファーの届くプレーヤーへと進化させた。
現在は12月28日に開幕する選手権に集中。福田はその後ドイツでも努力を続け、活躍し、4年後のワールドカップで活躍することを目指す。「(ボルシアMGのユニフォームは)色とか好きなので、早くこのユニフォームを来て活躍したいです。有村先生や神村学園に恩返しできるように、もっと頑張って、結果を残して、ドイツでも活躍して、日本をしっかり背負える選手になっていきたいです。4年後は自分が(ワールドカップに)出て、自分が勝たせるというイメージなので、これからを大切にしたいです」。ドイツでは寮生活からスタートし、その後一人暮らしへ移行するプラン。高卒で海外挑戦する福田は人間的な成長と、プレーヤーとしての成長を遂げ、憧れのFWロベルト・レバンドフスキ(バルセロナ)のようにチームを、そして日本代表を勝たせるストライカーになる。
(取材・文 吉田太郎)
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