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伊サッカー女子選手、妊娠でクラブが給料の支払い拒否…SNSに告発で明るみに

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女子セリエCの選手が不当な扱いを明かした

 女子セリエCのルッケーゼに所属する34歳GKアリーチェ・ピニャニョーリが、イタリア紙『レスト・デル・カルリーノ』のインタビューなどでクラブによる不当な扱いを訴えた。

 過去にレッジャーナやミランなどに所属してセリエAでプレーし、2011-12シーズンには、トッレスでスクデットやスーペルコッパ・イタリアーナのタイトルも獲得したピニャニョーリ。だが、今夏から所属するセリエCのルッケーゼにおいて、自身の妊娠を巡って不当な扱いを受けたことを明かした。

「10月中旬、妊娠していることが分かり、ルッケーゼのマネージャーに連絡した。すると『夏の約束を守ってもらえなかった』と言われ、クラブは私が受け取るべき給料を支払おうとしなかった。クラブには失望した」

『Fanpage』のインタビューでは、「同僚たちは、遅れていた給料の支払いを受け取っていたが、私はプレーした分すら受け取っていなかった」と明かした34歳GK。所属先とは今季終了までの契約を結んでいるが、クラブ側から「今後、給料を支払わない」と一方的な通告を受けた。

 その件に関してクラブからの「返事が来ることはなく、そのうちにスポーツ用品を返却し、部屋を空けるように催促するメールが届くようになった」と34歳は憤る。しかし、ピニャニョーリがインスタグラムやフェイスブックを通じてクラブの対応を告発し、メディアの注目を集めると、一転してクラブから給料が支払われた。

 34歳GKは、2年前にも第1子の妊娠を経験。当時、所属していたチェゼーナでは、妊娠7か月であったにもかかわらず、契約延長で合意に至ったこともあり、ルッケーゼのような反応は予測していなかったと明かす。

「女性にとって、サッカー選手でありながら、家族を持つことを夢見るのが当たり前であるべきだ。毎年、ケガで長期離脱をする選手もいるのに信じられない。クラブはあらゆることに準備をしておくべきだ」

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