[1.8 ラ・リーガ第16節 アルメリア 0-2 ソシエダ]

　ラ・リーガは8日、第16節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダがアルメリアを2-0で破った。久保は2トップの一角で先発出場し、後半2分にMFダビド・シルバのバースデーゴールを演出。その他の場面でも常に攻撃を牽引し続け、72分間のプレータイムで圧倒的な存在感を見せた。

　昨年12月31日のカタールW杯明け初戦で好パフォーマンスを発揮し、シーズン再開を良い形で迎えた久保。この日もソシエダが一方的に主導権を握る中、2トップの一角で攻撃を牽引した。

　まずは前半14分、相手GKフェルナンドからのゴールキックミスを左サイドの高い位置でカットすると、そのままペナルティエリア左に持ち上がって左足を一閃。強烈なシュートは惜しくもゴール右に外れたが、幸先よくチャンスをつくった。

　その後は久保が右サイドでボールに絡む場面が増え、前半32分には久保のタメからMFミケル・メリノが高精度のクロスを配球。だが、MFアシエル・イジャラメンディのヘディングシュートは枠を外れた。

　前半39分にも久保が右サイドの同じような位置でタメを作ると、今度は果敢な縦突破から右足でシュート。GKのセーブに阻まれたが、前半にチームが放ったシュート3本のうち、久保が2本を記録する形となった。

　すると0-0で迎えた後半、久保が立ち上がりから一気呵成に右サイドを攻め込み、2度目の突破でゴールに結びつけた。

　後半2分、久保はシルバからのスルーパスを受け、深い位置までドリブルで切れ込むと、相手DFのテンポをずらしながら鋭いグラウンダーパスをゴール前へ。ここに走り込んだシルバがDFスルジャン・バビッチと競り合いながらボールを収め、冷静なシュートでネットを揺らした。

　副審は久保がスルーパスに反応した時点でオフサイドポジションにあったとし、一度はフラッグアップ。だが、ここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、映像によって久保がオンサイドだったことが確認された。シルバは37歳の誕生日にバースデーゴール。久保のパスはバビッチに触られており、アシストがついたかは定かではないが、前節に続いてまたも先制点を演出した。

　なおも勢いを失わないソシエダは後半7分、久保のパスを受けたM・メリノがスルーパスを送ると、これに反応したFWアレクサンデル・セルロートが強烈なシュートを叩き込み、追加点を奪取。リードを2点に広げた。同21分には味方のボール奪取からショートカウンターを仕掛け、久保が積極的なミドルシュート。試合を支配するチームの中で圧巻の存在感を見せた。

　それでも後半27分、イマノル・アルグアシル監督は休養も考えてか、久保とM・メリノを交代。カンテラーノ出身のMFパブロ・マリンと長期離脱明けのFWミケル・オヤルサバルを投入した。終盤にはオヤルサバルに立て続けにチャンスが訪れ、復帰後初ゴールに期待が高まったが、追加点は奪えずタイムアップ。それでもソシエダがW杯の中断期間を挟んで3連勝を果たした。

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