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三笘薫の異色の経歴に英紙注目「プロキャリアを遅らせる勇敢な決断をした」

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MF三笘薫の珍しいキャリアに英紙が注目

 イギリス『デイリー・メール』がプレミアリーグで評価を高めるブライトンMF三笘薫の珍しいキャリアに注目している。

 レンタル先のロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ(ベルギー1部)から今季ブライトンに復帰し、圧巻のパフォーマンスを見せ続けている三笘。川崎フロンターレでプロ生活を始める前にU-18チームから筑波大に進み、卒業論文でドリブルを研究したことでも知られる。

 同紙は「ブライトンのスター、カオル・ミトマはドリブルの名手だ。体育の学位を取得するため、サッカー選手としてのキャリアを遅らせるという勇敢な決断をしたことで、その恩恵を享受している」とし、同選手の大学時代を紹介した。

「サイドバックを苦しめ、その方法について詳細なエッセイを書くことができる選手はほとんどいない。しかし、ブライトンのカオル・ミトマは可能だ。なぜなら、この日本代表選手は筑波大の学生であり、ドリブルの技術について卒論を書いたことがあるからだ」

「ブライトンは川崎フロンターレからミトマを獲得した。話によると彼は当初、サッカー選手になるにはまだ早いと思い、日本のチーム(川崎F)への入団を見送ったという。その代わり、筑波大で体育を学ぶことを選んだ」

「GoProを頭につけてボールを持って走りながら、相手がどう反応するかを研究した。フェイントでいかにスペースを稼ぐか。スピードの変化でいかに相手を欺くか。どうすれば本質的に相手を打ち負かせるか」

「ドリブルの学位を持つ選手が今やプレミアリーグを席巻しているのは、驚くべきことではない」

 三笘は得意のドリブルで相手に脅威を与えるだけでなく、1月21日のプレミアリーグ第21節レスター・シティ戦(△2-2)では衝撃のミドルシュートを叩き込み、現地でも大きな反響を呼んだ。さらに同29日のFA杯4回戦リバプール戦(○2-1)では、空中での華麗なダブルタッチからネットを揺らし、土壇場で決勝点をマーク。今月4日のプレミアリーグ第22節ボーンマス戦(○1-0)でも終了間際のヘディング弾で勝利を呼び込むなど、“無双状態”が続く。

 同紙は「リバプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドは、彼の最近の犠牲者の1人だ」とリバプール戦を振り返り、直近のボーンマス戦の活躍についても触れている。

「プロサッカー選手の道へ進むのを延期するという勇敢な決断を下した後、25歳のミトマは、土曜日(4日)にアメックス・スタジアムで披露したように、学んだ全てを実践に移している」

「この試合ではミトマがアダム・スミスと対峙する場面があった。ボーンマスの右サイドバックはどちらに行けばいいのか分からず、まるで降参したかのようにボックス内で膝をついただけだった。ミトマは彼をかわし、先制ゴールに迫った」

「ブライトンの決勝ゴールは、ボーンマスを破るような狂気の走りの結果ではなく、ヘディングのループシュートだった。ヘディングは得意ではないが、ミトマはチャンスをつかみ、走り、クロスに合わせ、そしてその結果を手にした」

 同紙は「彼は現在、(直近の出場)7試合で5ゴールを挙げており、その全てを1分1秒楽しむかのような笑顔でこなしている」と称賛し、ロベルト・デ・ゼルビ監督の「彼は偉大な素晴らしい選手になれるだろう。今のところ、我々にとって彼はすでに非常に重要な選手だ。このような選手の監督になれたことを光栄に思う」というコメントも伝えた。

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