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2018年のタイ洞窟遭難事故、救出された少年の1人が留学中のイギリスで死去

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当時救出されたタイの少年たち

 2018年にタイの水没した洞窟から2週間以上閉じ込められて救出された12人の少年の1人が、スポーツアカデミーに通っていたイギリスで亡くなった。アメリカ『ESPN』など複数メディアが報じている。

 彼の学業を後援しているジーコ財団によると、ドゥアンペット・ドム・プロムテップさん(17)が12日にレスターシャーにあるブルックハウスカレッジフットボールアカデミーの自室で、意識不明の状態で発見されて病院に運ばれ、14日に死亡したという。

 イアン・スミス校長は声明の中で次のように述べている。

「この出来事は、私たちの大学のコミュニティに深い悲しみと動揺を残している」

「ドムの家族、友人、元チームメイト、彼の人生のあらゆる部分に関わった人々、そしてタイと大学のグローバル・ファミリー、何らかの影響を受けた全ての人たちと、悲しみを抱えながら団結していくつもりだ」

 タイ北部チェンライ県の少年サッカーチーム「ワイルドボアーズ」でキャプテンを務めていたドムさん。11歳から16歳のチームメンバー12人とコーチは2018年6月、タムルアン洞窟群を探検中、急速に増水した洪水によって閉じ込められた。これにより、国際的なダイバーを巻き込んだ大規模な捜索・救助活動が開始。少年たちが救出された映像は世界中に配信され、この出来事は、ロン・ハワード監督の2022年の長編映画 『サーティーン・ライブス』や2021年のドキュメンタリー 『ザ・レスキュー』など、複数の映画で取り上げられている。

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