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主審が選手の股間を膝蹴りで大騒動も…クラブ&被害選手のリスペクト溢れる対応が話題に

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メキシコで大騒動も…

 1日に行われたメキシコリーグ・クラブ・アメリカレオンの一戦で大騒動となる事案が発生した。

 問題となったのは後半20分の出来事。フェルナンド・エルナンデス主審がレオンDFスティーブン・バレイロにイエローカードを提示すると、レオンの選手たちが主審に激しく抗議する。その中で突如としてMFルーカス・ロメロが股間を押さえて倒れ込んだ。選手たちは何が起きたのかを把握していないように見えたが、現地の中継映像には主審がロメロに膝蹴りをする様子がはっきりと映っていた。

 この様子はSNSを通じて一気に拡散され、現地のファンを中心に主審を批判する投稿が大量発生。ロメロが先に体当たりしたとする意見もあったが、長期間の割り当て停止や審判員資格の剥奪を求める声も非常に多く上がっている。

 しかし、当事者の間では既に和解しているようだ。F・エルナンデス主審は2日にツイッター(@ferhdez83)で「昨日の私の行動についてファンの皆さん、そしてルーカス・ロメロに謝罪いたします。彼や他の選手に対して暴行を加えるつもりは決してありませんでした。それでも私は懲罰委員会の決定に従います」と投稿。どのような処分でも受け入れる姿勢を示した。

 この投稿にレオンの公式ツイッターは引用する形で「選手、コーチ陣、クラブ関係者はその状況について理解しています。サッカーのプロフェッショナルであり、また家庭を持つ父親であるF・エルナンデスを我々はサポートし、温かい抱擁を送ります」とコメントして「この偉大なスポーツをより良いものにするためにこれからも共に頑張りましょう。勇気を出して前に進んでください」とエールを送った。

 さらに膝蹴りを受けたロメロも自身のツイッター(@lucas_romero29)で「フェルナンド(・エルナンデス主審)は私からの全面的なサポートを受けます。審判も選手もゲームの一部であり、我々は協力しなければいけないのです。あなたとご家族に心からのハグを送ります」とリスペクト溢れる投稿をしている。

 これらの投稿を受け、ピッチレポーターを務めるカリーナ・エレーラ氏は「失敗を認めて謝罪したF・エルナンデス氏とそれを受け入れたレオンはなんて素晴らしいのだろう」と敬意を表し、元審判員のマルコ・ロドリゲス氏はF・エルナンデス氏について「処分は避けられないが、きっと新たな気持ちで復帰してくれるだろう」とコメントするなど好意的なメッセージが相次いでいる。

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