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ムバッペの“正面から忍者ゴール”にファン困惑…悪いのは勘違いのGKか、誤解を招いた主審か

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何が起きた!? FWキリアン・ムバッペの珍ゴール

 GKの背後に身を潜め、地面にボールが置かれた瞬間に駆け寄ってボールを奪い得点する“忍者ゴール”。稀に見る得点パターンだが、パリSGのFWキリアン・ムバッペは正面から堂々とやってのけた。

 思わぬ形での得点は、4月30日のリーグアン第33節・ロリアン戦で発生した。前半29分、相手ペナルティーエリア内でムバッペがドリブルを仕掛けて転倒するがPKとは判定されない。GKイボン・ムボゴがボールをキャッチしたため、ゴール前に集まった両チームの選手はそれぞれ各自のポジションに戻っていき、ムバッペは苦笑いを浮かべながらムボゴの横を歩いていた。

 すると、ムボゴは目の前にムバッペがいるのにもかかわらず、ボールを地面に置いてしまう。当然ムバッペはボールを奪うと、ノープレッシャーでゴールネットを揺らした。ロリアンの選手たちは慌てる様子もなくムバッペのプレーを見ていて、得点は認められないと考えているような様子。主審がゴールを認めたことを受けて一斉に抗議を始めるも、そのまま得点が認められて試合が再開された。

 このゴールを見たファンからは「GKは何をやっているんだ」「ばかげている」など、ムボゴの行為を批判する意見が多数挙がった。ただ、ボールを地面に置いたことには原因があったのだ。

 ムバッペが転倒した際、主審は“立ち上がりなさい”とジェスチャーをしてPKではないことを示した。しかし同時に笛を咥えてしまったことが混乱を誘発。実際には吹いていなかったが、パリSGのホーム戦で観客からPKを求める大きな反応があったことも影響したのだろう。GKは笛の音を聞かずとも主審の動作などから、この時点でプレーが切れたと思い込んでしまったのだ。

『ル・テレグラム』によると、ムボゴは「主審が笛を吹いたと思った。彼が笛を口に咥えて、手をあげているのが見えた。ムバッペのシミュレーションとして笛を吹いたと思ったよ」とコメントしていて勘違いを認めた模様。ただ主審のジェスチャーが誤解を招くものだという指摘も妥当であり、ロリアンファンなどからは主審を批判する意見も多く出ている。

 なおこの得点で同点としたパリSGだったが、試合は1-3で敗れている。ロリアンとしては鬱憤を晴らす勝利となった。


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