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フランクフルトをDFBポカール決勝に導いた鎌田大地「チームのために何かできたらなと思っていた」

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決勝進出に貢献したMF鎌田大地

 MF鎌田大地とDF長谷部誠が所属するフランクフルトは3日、DFBポカール準決勝でシュツットガルトと対戦し、3-2で勝利を飾った。優勝した2017-18シーズン以来、5年ぶりのファイナル進出。決勝は6月3日に行われ、ライプツィヒと対決する。

 鎌田と長谷部をそろって先発起用したフランクフルトは前半19分に先制を許したが、後半6分にDFエバン・エンディカのゴールで追い付くと、同10分に逆転した。鎌田が長谷部からのボールを受け、ドリブルでペナルティエリア手前の左へ。カットインから右足を振ると、低い弾道のシュートが相手の股を抜いてゴール左に決まった。

 さらに後半30分、鎌田のラストパスからFWランダル・コロ・ムアニがGKに倒され、PKを獲得する。同32分に自らキッカーを務めたコロ・ムアニが右足でゴール右に沈め、追加点をマーク。フランクフルトは終盤に2失点目を喫したが、3-2の勝利で決勝への切符を手にした。

 今季限りでの退団が決まっている鎌田は試合後、「チームのために何か役に立てればいいなと思っている中でのゴールだった。監督も自分が(クラブを)出ていくと決めてからも、この試合の前に、自分が良くなるように動画を見て話し合いをしてくれた。まだ自分はこのチームに居るということも再確認できるし、いなくなる選手にそうやって良くなるように声を掛けてくれて、本当にこういうチームのために何かできたらなと思っていたので、良かったなと思っています」とクラブへの思いを語っている。

 また、鎌田と共にフル出場で勝利に貢献した長谷部は「ホっとしたっていうのが一番かなと思いますね。リーグ戦で勝ててないので、今日も負けたらやっぱり、かなり雰囲気も沈んだと思うので。カップ戦に懸ける思いは強かったので、厳しい試合でしたけど、勝てて良かったですね」と話した。

 地元メディア『フランクフルター・ルントシャウ』は鎌田をチーム最高評価とし、寸評で「前半は何が何だか分からないという感じでピッチを闊歩していた。しかし、その後、二重の爆発が発生した。まずは2-1にしたシュート、次にゴールを祝福した時だ。スライディングで芝生を滑り、体重が落ちたように見えた。彼にとって2023年の2度目のゴールだ。そして、コロ・ムアニがPKを獲得する前のパス。ダイチはポカールで大きくなるのか? いずれにせよ、試合の勝者のようなものだった!」と称えている。

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