チェルシーが29日、元パリSG指揮官のマウリシオ・ポチェッティーノ氏が来季から新たに監督に就任することが決まったと発表した。契約期間は7月1日からの2年間で、さらに1年間の延長オプションがついているという。

　チェルシーは今季、昨年9月から指揮していたトーマス・トゥヘル元監督を開幕直後に解任。後任にブライトンからグレアム・ポッター前監督を引き抜いたが、今年4月に再び解任した。その後はフランク・ランパード元監督が暫定的に指揮を執っていたが、欧州CLで敗れるなど成績は上向かず、ボトムハーフの12位に終わっていた。

　2009年にエスパニョールで監督キャリアをスタートしたポチェッティーノ氏はサウサンプトン、トッテナム、パリSGに続いて通算5クラブ目。19年11月にトッテナムの監督を解任されて以来のプレミアリーグ復帰となる。

　チェルシーの共同スポーツダイレクターを務めるローレンス・スチュワート氏とポール・ウィンスタンレー氏は連名で「マウリシオの経験、卓越した基準、リーダーシップの資質、キャラクターはチェルシーFCが前進する上で大いに役立つだろう。彼は魅力的な指導者であり、これまで高いレベルで、それも異なるリーグ、異なる言語のもとで働いてきた。彼の習慣、戦術的アプローチ、進歩へのコミット全てが彼を並外れた指導者にしてきた」と信頼を伝えている。

　またクラブオーナーの5氏は連名で「スポーツ部門が勤勉かつ思慮深い手続きを取って、理事会もそれを誇りに思っている。マウリシオがチェルシーに加入することを嬉しく思う。際立った実績を持つ世界レベルの指導者だ。彼が加わることを楽しみにしている」との声明を発表している。

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