マンチェスター・シティは、今季限りで退団するベルギー代表MFケビン・デ・ブライネのエティハド・スタジアムでのラストマッチを白星を飾った。試合後、デ・ブライネは「信じられないような旅だった」と語っている。英『BBC』が伝えた。

　15-16シーズンにボルフスブルクから加入したデ・ブライネはすぐさま不可欠な存在になると、プレミアリーグ4連覇やUEFAチャンピオンズリーグ初制覇などに貢献。19ものタイトルをクラブにもたらしてきたが、4月4日に今季限りでの退団が発表された。

　そして、20日のプレミア第37節で長年ホームスタジアムとして慣れ親しんだエティハド・スタジアムでのラストマッチを迎えた。スターティングメンバーに名を連ねると、前半25分にはデ・ブライネに決定機が訪れる。FWオマル・マーモウシュのラストパスからゴール前でフリーになるが、左足ダイレクトで合わせたシュートはクロスバーを叩き、自身も頭を抱えた。

　2-0とリードを広げて迎えた後半22分にMFマテオ・コバチッチが退場した影響もあり、24分にデ・ブライネはMFニコ・ゴンザレスと代わってピッチを後に。エティハドに集結したサポーターはスタンディングオベーションで背番号17を称えた。

　その後、1点を加点したチームは3-1の勝利。ホーム最終戦を白星で飾ったデ・ブライネは、「不思議な気分だね。信じられないような旅だった」と振り返った。

「人々に喜びを届けたい、攻撃的で創造的なサッカーをしたい。それがピッチでの自分であり、楽しみながらプレーしたかった。クラブのために一生懸命働いて何かを築くのは本当に楽しかった。とても誇りに思う」

　なお、決定機を外した場面については「言い訳のしようがない。息子から今日は厳しく言われそうだ」と苦笑。そして、自身の銅像が建てられることとなり、「これで自分はこのクラブの一部として永遠に残ることになるね」と語っている。

　試合後には送別セレモニーが開催され、家族とともにチームメイト、スタッフが並んだ花道を歩いたデ・ブライネ。ジョゼップ・グアルディオラ監督も涙を見せる中、「家族と自分のために5万人の観客がスタジアムに残ってくれるなんて、言葉では言い表せない」と感謝を伝えた。そして、スタジアムを一周してサポーターにあいさつすると、最後はチームメイトから胴上げをされ、エティハドに別れを告げた。

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