アメリカサッカー連盟は26日、9月の国際親善試合2試合に向けたアメリカ代表メンバーを発表した。同代表は9月6日にニュージャージーで韓国代表、9日にコロンバスで日本代表と対戦。今夏のCONCACAFゴールド杯への参加を辞退したため、6月の親善試合で招集外となっていたFWクリスティアン・プリシッチ(ミラン)が今年3月以来の復帰を果たした。

　5大リーグ組では鎌田大地と同僚のDFクリス・リチャーズ(クリスタル・パレス)やMFタイラー・アダムズ(ボーンマス)が順当に選出。ユベントスでクラブW杯に出場していたためゴールド杯に参加していなかったFWティモシー・ウェア(マルセイユ)も復帰した。一方、ゴールド杯主力のFWパトリック・アジェマン(ダービー・カウンティ)やMFブレンデン・アーロンソン(リーズ)が落選した。

　今回発表されたのは22人で、同連盟によれば23人目が後日発表されるという。その理由は公表されていないが、招集予定選手のコンディションを確認するためとみられる。今回のメンバーではクラブW杯に参加していたMFウェストン・マッケニー(ユベントス)の他、所属クラブで負傷離脱していたDFアントニー・ロビンソン(フルハム)、MFマリク・ティルマン(レバークーゼン)、FWフォラリン・バログン(モナコ)らが招集されておらず、次の動向に注目が集まる。

　アメリカ代表は昨年9月、元トッテナム指揮官のマウリシオ・ポチェッティーノ監督が就任し、今夏のゴールド杯ではプリシッチら数多くの主力選手を欠きながらも準優勝に輝いた。ゴールド杯不在組ではエース候補のFWジョシュ・サージェント(ノリッジ)、長期離脱明けのDFセルジーニョ・デスト(PSV)らが復帰している。

　また元アメリカ代表監督で前韓国代表監督のユルゲン・クリンスマンの息子として知られるGKジョナタン・クリンスマン(チェゼーナ)が2018年11月の初招集時以来7年ぶりの復帰を果たした他、18歳のDFノアカイ・バンクス(アウクスブルク)が初招集を勝ち取るなど、新たな顔ぶれも並んだ。

　アメリカ代表メンバーは以下のとおり。

▽GK
ロマン・セレンターノ(シンシナティ)
マット・フリーズ(ニューヨーク・シティ)
ジョナタン・クリンスマン(チェゼーナ)

▽DF
マックス・アーフステン(コロンバス・クルー)
ノアカイ・バンクス(アウクスブルク)
トリスタン・ブラックモン(バンクーバー・ホワイトキャップス)
セルジーニョ・デスト(PSV)
アレックス・フリーマン(オーランド・シティ)
ネイサン・ハリエル(フィラデルフィア・ユニオン)
ティム・リーム(シャーロットFC)
クリス・リチャーズ(クリスタル・パレス)

▽MF
タイラー・アダムズ(ボーンマス)
セバスティアン・バーハルター(バンクーバー・ホワイトキャップス)
ルカ・デ・ラ・トーレ(サンディエゴFC)
ディエゴ・ルナ(レアル・ソルトレーク)
ジャック・マッグリン(ヒューストン・ダイナモ)
ショーン・ザワスキ(コロンバス・クルー)

▽FW
ダミオン・ダウンズ(サウサンプトン)
クリスティアン・プリシッチ(ミラン)
ジョシュ・サージェント(ノリッジ)
ティモシー・ウェア(マルセイユ)
アレックス・ゼンデジャス(クラブ・アメリカ)