beacon

サッカーの常識が変わる!? ベンゲル提唱オフサイド案がプロレベルで初試行、新基準第1号ゴールが誕生

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

これまでは明らかなオフサイドだが…

 オフサイドポジションの定義を変えた新ルールが試行されているカナダリーグで、当該ルールによって認められる第1号ゴールが18日に生まれた。

 現在はオフサイドライン(ボールと後方から2人目の守備側選手のうちゴールラインに近い方)よりも手と腕を除いた部位が少しでも出ていた場合、オフサイドポジションと判断される。だが、今季のカナダリーグでトライアルされているルールでは、オフサイドラインよりも手と腕を除いた「体の全て」が出ていた場合のみがオフサイドポジション。オフサイドラインよりも手前に足などが残っていればオフサイドとはならない。

 これはアーセン・ベンゲル氏らが提唱してきた新ルール案で、攻撃的な展開を促進しようというもの。オフサイドラインと攻撃側選手の間に隙間が生まれた場合のみがオフサイドとなるため、「デイライト・オフサイド」とも呼ばれている。発案時は大きな話題を呼んだ一方でしばらくは育成年代などのごく一部の大会のみで試験導入が行われていたが、今季のカナダリーグでプロレベルでは初となる試験導入が決まった。

 すると第3節のHFXワンダラーズ対パシフィックFCで、ついに新ルールによるゴールが誕生した。この試合の前半20分、パシフィックFCのFWアレハンドロ・ディアスが味方のシュートのこぼれ球に反応。スライディングでゴールに流し込んで先制点を奪った。

 ディアスは味方がシュートした時点でオフサイドラインよりも体のほとんどが前方に出ており、従来のルールでは明らかなオフサイドポジション。ところが右足がオフサイドラインよりも手前に残っていたため、「体の全て」が出ている状況にはあたらず「デイライト・オフサイド」ルールによってゴールが認められた。

 サッカー競技規則は1863年に制定されたが、オフサイドポジションの定義改正回数はごくわずか。もともとはラグビーのようにボールよりも前にいる場合がオフサイドで、1860年代後半に後方から3人目の守備側選手よりも前にいることがオフサイドポジションと改正された。その後1925年に現在と同じ後方から2人目の守備側選手よりも前方へと改正され、90年からオフサイドラインと同レベルの場合もオフサイドポジションにはならない現在の基準になった。

 そうしたなかでトライアルされている「デイライト・オフサイド」はサッカーの常識が変わるような大幅な改正案。攻撃側に有利すぎること、VARがない試合では副審の判定が極めて難しくなることなど多くの懸念もある。カナダからのフィードバックを受けた国際サッカー連盟(FIFA)や国際サッカー評議会(IFAB)がどのようなステップを踏むのか注目される。
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

「ゲキサカ」ショート動画

TOP