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混戦CL出場権争い、インテルがついに勝ち点で並ぶ…長友は2戦連続フル出場

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 セリエAは29日、第35節を各地で行った。日本代表DF長友佑都の所属するインテルは、前節ユベントスに敗れセリエBへの降格が決まったチェゼーナと対戦した。インテルは最下位チェゼーナ相手に先制を許す苦しい展開となったが、オウンゴールで同点に追いつくと、後半26分に途中出場のFWマウロ・サラテのゴールで逆転。2-1で勝利し、勝ち点を55に伸ばした。前節ウディネーゼ戦(3-1)で5戦ぶりに先発復帰した長友は、2戦連続の先発フル出場を果たしている。

 インテルはGKジュリオ・セーザルが負傷のためベンチ外。代わってGKルカ・カステラッツィが先発した。攻撃陣ではFWディエゴ・ミリートがベンチスタート。代わって1トップにはFWパッツィーニが起用された。長友はこの日も左SBで起用された。

 長友がいきなりチャンスを作った。前半14分、右サイドからPA内に侵入。相手DFを強引にかわし、右足シュート。GKに止められたが、いきなり決定機を演出した。なおも攻めるインテルは同21分、相手のミスからDFマイコンがゴール前に抜け出す。パッツィーニに合わせるだけというラストパスを出したが、これもGKフランチェスコ・アントニオーリが好セーブを見せてゴールラインを割らせなかった。

 その後も攻めるインテルだったが、なかなか得点を奪えない。前半37分にはMFスナイデルが強烈なミドルシュートを放ったが、GKが弾きだす。前半終了間際にもCKのこぼれ球をDFルシオが左足でボレーシュートを放ったが、GKアントニオーリが顔面でセーブ。チェゼーナ守備陣が奮闘し、前半を0-0で折り返した。

 後半に入るとお互いの攻防がさらに激しくなる。後半8分、スナイデルのスルーパスにパッツィーニが反応。パッツィーニは素早くシュートを放つが、これもGKアントニオーリが好セーブでゴールを割らせない。逆にその流れのカウンターからチェゼーナはFWビンチェンツォ・イアクインタがシュートを放ったが、クロスバーに嫌われた。

 そんな中、先制点がチェゼーナに転がり込む。チェゼーナは大きなサイドチェンジでMFルカ・チェカレッリに展開。右サイドでボールを受けたチェカレッリは迷わず右足を振り抜く。シュートはブロックに行った長友の背中をかすめ、左サイドネットに突き刺さった。アウェーのチェゼーナが先制に成功した。

 しかしインテルも後半14分、MFオビのミドルシュートが相手DFに当たってコースが変わるというラッキーな形で、すかさず試合を振り出しに戻した。オビのセリエA初ゴールかと思われたが、記録はオウンゴールとなった。

 なんとしても勝ち越し点を奪いたいインテルは後半15分にパッツィーニに代わってミリートを投入。さらに同22分にはMFアルバレスに代えてサラテを投入。この2人を2トップぎみに配して、得点を奪いに行った。

 するとこの交代が奏功する。後半26分、スルーパスに抜け出したミリートがシュート。さらにGKが弾いたボールをサラテがシュート。これもGKが弾きボールはこぼれるが、右サイドでボールを拾ったMFグアリンのクロスを最後サラテが頭で押し込んだ。波状攻撃でチェゼーナゴールに迫ったインテルが勝ち越しに成功した。

 試合は2-1でインテルが逆転勝利を収めた。この結果、暫定ではあるが、CL出場圏内の3位でナポリ、ラツィオ、インテルの3チームが勝ち点55で並んだ。ラツィオはこの後、日本時間27時45分から勝ち点52のウディネーゼと対戦する。


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