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W杯注目選手[バトルプレイヤー]Vol.3:FWカリム・ベンゼマ(フランス)

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 世界の頂点を目指し、「白か黒か」勝負を決する2014 FIFAワールドカップ ブラジルに向け、アディダスが開発した「バトルコレクション」は、シンプルかつ斬新な白黒のバトルグラフィックを採用。「プレデター インスティンクト」「アディゼロ f50」「ナイトロチャージ1.0」「パティーク11 コア」の4モデルの中から選手はそれぞれのプレースタイルに合わせ、最も自分に適したスパイクを着用し、ブラジルのピッチに立つ。そんな“バトルプレイヤー”から大会注目選手をピックアップ――。

 フランス代表のFWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)にとって、意外にもブラジルW杯がキャリア初のW杯となる。各年代別のフランス代表に選出され、エリート街道を歩んできた26歳のストライカーだが、これまでW杯とは縁がなかった。

 2009-10シーズン、リヨンからレアル・マドリーへ鳴り物入りで移籍したベンゼマだが、27試合出場8得点と思うような結果を残せず、南アフリカW杯の代表メンバーから落選。チームも2分1敗のグループ最下位で南アフリカを去った。

 W杯後の2010-11シーズン、レアルでエースナンバーの背番号9を任され、「最高のベンゼマを見せると約束する」と誓い、結果はリーグ戦33試合出場15得点。欧州CLでは8戦6発と、復活の兆しを見せた。翌2011-12シーズン、今度は「本当のベンゼマを見せる」と断言し、リーガ・エスパニョーラで自己最多となる34試合21得点を記録。チームのリーグ優勝にも貢献し、代表でもEURO2012予選では「ベンゼマが先発すると負けない」というジンクスが生まれた。

 ところが、EURO2012本大会では、グループリーグ第3戦のスウェーデン戦に敗れ、チームで内紛が勃発。準々決勝でスペインに敗れ、大会後にはローラン・ブラン監督も退任した。代表チームの低迷に引きずられるようにベンゼマも「キャリアの中で最悪の時期」に突入する。代表では1222分間ノーゴールが続き、先発の座をFWオリビエ・ジルー(アーセナル)に譲る時期もあった。それでも、昨年10月15日に行われたW杯欧州予選最終戦・フィンランド戦でゴール。ウクライナとのプレーオフでは第1戦を0-2で落としながら、第2戦をベンゼマのゴールなどで3-0で制し、2戦合計3-2という劇的な逆転勝利で本大会への切符を手にした。

 クラブで、代表で、激しい浮き沈みを経験しながら、そのたびに壁を乗り越えてきた。今季はレアルでコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)と欧州CLの2冠を達成。欧州一の次は世界一へと照準を合わせている。レ・ブルー復権のカギを握るエース。自身初のW杯で「最高のベンゼマ」を世界に見せるつもりだ。

▼ベンゼマがブラジルW杯で着用する「バトルコレクション」の詳細はこちらから


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