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W杯注目選手[バトルプレイヤー]Vol.5:DFダニエウ・アウベス(ブラジル)

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 世界の頂点を目指し、「白か黒か」勝負を決する2014 FIFAワールドカップ ブラジルに向け、アディダスが開発した「バトルコレクション」は、シンプルかつ斬新な白黒のバトルグラフィックを採用。「プレデター インスティンクト」「アディゼロ f50」「ナイトロチャージ1.0」「パティーク11 コア」の4モデルの中から選手はそれぞれのプレースタイルに合わせ、最も自分に適したスパイクを着用し、ブラジルのピッチに立つ。そんな“バトルプレイヤー”から大会注目選手をピックアップ――。

 ブラジル代表には大きなプレッシャーがのしかかっている。1950年大会以来となる自国でのW杯。64年前、決勝でウルグアイに敗れたことは「マラカナンの悲劇」と呼ばれ、その悪夢を払拭するためにユニフォームのカラーも白から黄色へと変更された。その後、1958年大会で初のW杯制覇を成し遂げ、「カナリア軍団」と名付けられたサッカー王国は歴代最多5度の優勝を誇る。しかし、最近では2002年の日韓大会での優勝を最後に、2大会連続で8強止まり。ブラジル国民は64年越しの悲願となる母国での世界王者返り咲きを期待している。

 不動の右SBはバルセロナに所属するDFダニエウ・アウベスだ。母国開催のW杯を31歳で迎えたDFは世界最高の右SBの一人だが、セレソンにおいて主力といえる存在となったのは、意外にもここ3年のこと。なぜなら、2歳上のDFマイコン(ローマ)が常にアウベスの行く手を阻んでいたからだ。

 2010年の南アフリカW杯でもマイコンが不動の右SBだった。しかし、アウベスも初戦の北朝鮮戦(2-1)と第2戦のコートジボワール戦(3-1)こそ後半からの出場だったが、すでにグループリーグ突破の決まっていた第3戦のポルトガル戦(0-0)に先発フル出場。決勝トーナメント1回戦のチリ戦(3-0)にも先発した。準々決勝のオランダ戦(2-1)では4-5-1の中盤右サイドで先発したが、チームは敗れた。

 2大会連続のベスト8敗退に終わると、2010年8月に行われたアメリカ代表との国際親善試合では大幅にメンバーが入れ替わり、南アフリカW杯出場組からは4人しか選ばれなかったが、アウベスは招集された。すると、この試合の後半からキャプテンマークを巻くなど、新生セレソンの“顔”の一人となった。

 その後、2011年の南米選手権(コパ・アメリカ)では再びマイコンの後塵を拝したが、大会後に再び先発の座を奪回。2013年のコンフェデレーションズ杯では主力として優勝に貢献した。その後、マイコンが代表に再招集されるも、“定位置”は譲らず。母国開催のW杯を主力SBとして迎えることになった。

 本大会前最後の親善試合となった6月6日のセルビア戦は、W杯予選で敗退した相手に1-0の辛勝。ブラジルのサポーターは大ブーイングを浴びせたが、国際親善試合9連勝と、しっかり結果を残している。自国でのW杯が後押しとなるか、それともプレッシャーとなるか……。大観衆のスタジアムで選手の能力をいかに引き出せるかはルイス・フェリペ・スコラーリ監督の手腕にも懸かっている。

 64年ぶりにサッカー王国に戻ってきたW杯。日本時間13日午前5時、サンパウロでのブラジル対クロアチア戦でいよいよ夢の祭典が幕を開ける。

▼アウベスがブラジルW杯で着用する「バトルコレクション」の詳細はこちらから


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