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予選11戦10得点の決定力を発揮、ペラルタの一撃がメキシコに勝利をもたらす

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[6.13 ブラジルW杯A組 メキシコ1-0カメルーン ナタル]

 勝負を決めたのはベテランの一撃だった。細かいパスを回して主導権を握ったメキシコ代表は序盤から好機を生み出したが、前半11分のFWジオバニ・ドス・サントスのシュート、さらに同30分に再びドス・サントスが放ったシュートがネットを揺らしたものの、ともにオフサイドの判定でゴールを取り消されてしまう。主導権を握りながらもゴールを奪えない嫌な展開となる中で、試合を動かしたのが30歳のFWオリベ・ペラルタ(写真19)だった。

 後半16分、中盤まで引いたペラルタは組み立てに参加して、MFエクトル・エレーラからパスを引き出す。そのボールをエレーラにきっちり返すと、ゴール前に猛然と走り込んだ。エレーラからのパスを受けたドス・サントスのシュートはGKヘスス・コロナのセーブに遭うが、そのこぼれ球にいち早く反応したペラルタが決勝ゴールを流し込んだ。

 チームは北中米カリブ海予選で苦んだが、ペラルタの存在感は際立っていた。出場した予選11試合で10得点を挙げる脅威の決定力を示して前線に君臨。さらにオーバーエイジ枠で参加した12年ロンドン五輪でブラジルとの決勝戦で2得点を記録し、今予選プレーオフのニュージーランド戦では2試合で5得点と大一番での勝負強さも実証済み。

 流麗なパスサッカーをゴールに結び付けるフィニッシャーの出来が、今大会のメキシコの行方を大きく左右しそうだ。


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