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[プレビュー]ロシアvs韓国 カギは中盤のモビリティ

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[6.17 ブラジルW杯H組 ロシア(日本時間18日7:00)韓国 クイアバ]

 グループリーグ第1節の最終戦となる。3大会ぶり10回目の出場となったロシア代表と、8大会9回目の出場となった韓国代表は、昨年11月19日にドバイで親善試合を行っている。この唯一の国際Aマッチでの対戦では、韓国代表がFWキム・シンウクのゴールで先制したが、その後、FWフョードル・スモロフ、MFドミトリ・タラソフというW杯メンバーから落選した2人がゴールを決めたロシア代表が2-1で勝利している。

 今大会のロシア代表は、極めて堅実だ。ミラン、ローマ、レアル・マドリー、ユベントスなど、数々のクラブでタイトルを勝ち取ってきた優勝請負人ファビオ・カペッロ監督は、徹底的にリスクを排除したチームをつくり上げた。欧州予選ではポルトガル代表と同居したF組を首位で通過。特筆すべきは、10試合で5失点、2失点を喫した試合が一つもない安定感のある強固な守備力だ。今大会に臨むうえで唯一の誤算はキャプテンでもあり、得点力を兼ね備えたMFロマン・シロコフの負傷離脱だ。リスクを冒さない戦い方をするため、攻撃に割く人数は少ない。その中で、中盤で守備のタスクをまっとうし、さらに高い推進力を持つドリブルやゴール前に入り込んでのフィニッシュは、大きな武器だっただけに、中盤がどれだけのモビリティを保てるかが、ポイントになるだろう。チームは決して大崩れすることはない。ファウルの多い韓国が相手だけに、セットプレーから長身選手を活かしたゴールを挙げ、1点を守り切る展開も想定しているはずだ。

 組み合わせ決定直後、国内では歓声が上がり、グループステージ突破に自信を持っていた韓国。だが、大会前のテストマッチでは、チュニジア代表に0-1で敗れ、ガーナ代表にも0-4と大敗を喫しており、不安を残している。W杯出場決定後に就任したホン・ミョンボ監督の下、伝統のハードワークと規律を取り戻した。チーム最大の強みは、欧州クラブでプレーする選手が顔を並べる中盤だ。決定力不足が指摘されているFWも、3度目のW杯出場となるFWパク・チュヨン、196センチの長身FWキム・シンクウ、前回大会では直前でメンバー落ちした快速FWイ・グノと、タイプの異なる選手がそろっている。問題は左SBのレギュラーであったキム・ジンスを負傷で欠く、守備陣にある。サイドチェンジで揺さぶられると、マークがルーズになりがちだ。豊富な運動量が持ち味の中盤が、どれだけ相手に効果的なロングボールを蹴らせないかは、試合の明暗を分けそうだ。

■FIFAランキング
ロシア 19位
韓国 57位

■対戦成績
ロシア 1勝

■テレビ中継
TBS系

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