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日本に追い風?ギリシャで内紛勃発、選手が帰国便を手配

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 19日のグループリーグ第2戦で日本代表と対戦するギリシャ代表は18日(日本時間19日)、試合会場となるナタルのドゥナス・スタジアムで公式練習を行った。練習前にはフェルナンド・サントス監督のほか、DFソクラティス・パパスタソプロス(ドルトムント)ら3選手が記者会見に出席した。

 ギリシャ代表で“内紛”が勃発していたことが明らかになった。現地報道によると、17日の練習中にMFヤニス・マニアティス(オリンピアコス)とDFギョルゴス・ツァベラス(PAOKテッサロニキ)が衝突。激しい口論の中、マニアティスは「ここはPAOKじゃないんだ!」などと声を荒げ、取っ組み合いになったという。

 ギリシャメディア『Sport24』によると、近くにいたMFゲオルギオス・カラグニス(フルハム)とMFパナギオティス・コネ(ボローニャ)が仲裁に入り、それ以上の事態には発展しなかったが、宿舎に戻ったマニアティスは怒りがおさまらず、アテネ行きの航空券チケットを自分で予約したという。

 その後、チームメイトから説得されたマニアティスは帰国を思いとどまり、チームと一緒に日本戦が行われるナタルへと向かったが、この日の会見でも“事件”に関する質問が相次いだ。

 パパスタソプロスは「こうしたことはすべてのチームに起こり得ることだ。マスコミは大げさに書きたてるが、些細なことで、問題はない。何が起こったとしても、明日の試合に影響することはない」と強調。フェルナンド・サントス監督も「2人の選手と個人的に話をした。ハッキリしているのは、すべて過去の出来事ということ。問題ではない」と、事態の鎮静化を図った。

 14日のコロンビア戦(0-3)でツァベラスに出場機会はなかったが、マニアティスは中盤右のインサイドハーフでフル出場した中心選手だ。今回の事件が日本戦のメンバー決定に影響するかと質問された指揮官は「先発メンバーは、どうすれば勝てるチームになるかを考えて決める。このことが影響することはない」と否定したが、いずれにせよ、ギリシャの状況は日本にとって追い風と言えそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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