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手術から約1か月、2ゴールでウルグアイを勝利に導いたFWルイス・スアレス「この勝利を夢見ていた」

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[6.19 ブラジルW杯D組 ウルグアイ2-1イングランド サンパウロ]

 あとのない一戦に間に合った絶対的エースが、チームを救った。大会初戦でコスタリカ代表に逆転負けを喫したウルグアイ代表。19日のイングランド代表戦は勝利しなければ、グループステージ突破が絶望的になる一戦だった。

 この試合にFWルイス・スアレスは先発出場した。2013-14シーズンのプレミアリーグで31得点を挙げ、得点王とMVPを受賞していたストライカーは、W杯を約1か月後に控えた5月22日に右ヒザ半月板の内視鏡手術を受けた。登録メンバー入りさえも危ぶまれたが、驚異的な回復を見せて、イングランド戦のピッチに立った。

 最初の見せ場は前半39分、FWエディンソン・カバーニからクロスが上がると、巧みにDFフィル・ジャギエルカの背後にポジションを取り、GKジョー・ハートを越すヘディングでゴールネットを揺らした。

 後半に入り、押し込んでくるイングランドのFWウェイン・ルーニーに同点ゴールを決められると、その後もウルグアイ代表は立て続けにピンチを迎えた。それでも、GKフェルナンド・ムスレラの好セーブなどで凌ぐと、再び大エースが仕事をする。

 後半40分、GKムスレラのパントキックをカバーニとイングランド代表MFスティーブン・ジェラードが競り合う。ジェラードに当たったボールは、最終ラインの裏に攻め残っていたスアレスの下へこぼれた。スアレスはPA内にボールを運ぶと、右足を振り抜き、GKジョー・ハートとの1対1を制す。

 W杯出場7戦目で通算ゴール数を5に伸ばしたスアレスの活躍で、ウルグアイが2-1で勝利し、『死のD組』突破へ望みをつないだ。試合後、スアレスは「とても嬉しいです。皆さんに感謝したい」と、涙ながらにインタビューに応じた。

「非常に苦しい試合でしたが、勝利を獲得できたことが重要です。次のイタリア戦に気持ちを整えたいと思います」

 一時は出場すら危ぶまれた夢舞台でのゴールは、格別のものだった。「この勝利を、私は夢見ていました。今、この瞬間、これまでの辛いことを思い出すと、本当に嬉しく思います」と、スアレスはケガからの復帰、2ゴール、そして何よりチームの勝利を喜んだ。

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