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クローゼがW杯通算最多得点に並ぶ同点弾!ドイツとガーナは壮絶ドロー

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[6.21 ブラジルW杯G組 ドイツ2-2ガーナ フォルタレザ]

 21日(日本時間22日)、ブラジルW杯10日目の3試合が行われ、G組のドイツ代表とガーナ代表が対戦した。10年南アフリカ大会でもグループリーグで戦った両チームによる一戦は、2-2の引き分けに終わった。スコアレスに終わった前半から一転、後半はゴールラッシュに。MFマリオ・ゲッツェのゴールでドイツが先制すると、MFアンドレ・アイェウとFWアサモア・ジャンが決めてガーナが逆転。しかし、途中出場のFWミロスラフ・クローゼがW杯通算最多記録タイとなる大会15点目を決めて同点とし、激闘は幕を閉じた。

 初戦にライバルのポルトガルを4-0で叩いたスタメンで臨んだドイツ。ポルトガル戦で負傷交代し欠場と見られていたDFマッツ・フンメルスがスタメンを飾った。アメリカとの初戦を1-2で落としたガーナは、FWケビン・プリンス・ボアテングが今大会初スタメン。ドイツの実弟DFジェローム・ボアテングとの“兄弟対決”が実現した。

 試合は立ち上がりからアグレッシブな展開を見せる。ショートパスをつなぐドイツに対し、ガーナは強固なブロックをつくってPAへの侵入を許さない。ドイツもボールを奪われては敵陣までプレスをかけて応酬。攻守の切り替えが速いサッカーの中で、ファーストシュートはガーナ。7分、長いサイドチェンジを受けたドイツ陣内深い位置で受けたMFクリスティアン・アツの折り返しを、FWアサモア・ジャンが合わせる。シュートは枠をとらえることができなかったが、13分にはアツの左足がゴールマウスを強襲。しかし、これはGKマヌエル・ノイアーにセーブされた。

 ポゼッションでは上回りながら、ガーナを崩せないドイツはカウンターからチャンス。29分、右サイドバックのジェローム・ボアテングからの縦パスに、右サイドに流れていたMFマリオ・ゲッツェが抜け出し中央にラストパスを送ったが、MFトーマス・ミュラーに合わせることはできなかった。

 エースのジャンを起点に攻めるガーナは、MFサリー・ムンタリのミドルシュートなど8本のシュートを放ったがゴールをこじ開けることができず、スコアレスで前半を折り返す。

 後半開始からドイツはジェローム・ボアテングに代えてDFシュコドラン・ムスタフィを投入した。静かな立ち上がりとなった後半だが、天才の大会初ゴールでドイツが先制する。6分、ミュラーがDFラインの裏に斜めに入れたボールを、飛び出したゲッツェが押し込んだ。

 負けは許されないガーナは、失点の1分後にプリンス・ボアテングに代えてFWジョルダン・アイェウを入れて攻勢に出る。すると9分、DFハリソン・アッフルのクロスをアンドレ・アイェウがヘディングで合わせて試合を振り出しに戻す。

 同点として勢いに乗るガーナは、スピーディな攻撃でドイツを翻弄する。そして迎えた後半18分、ムンタリがインターセプトからジャンにスルーパス。PA内でパスを受けたギャンが右足を一閃すると、GKノイアーをぶち破り、ついにガーナが逆転に成功する。

 この試合初めてリードを許したドイツは残り2枠の交代を一気に使う。先制点のゲッツェとMFサミ・ケディラを下げて、クローゼとMFバスティアン・シュバインシュタイガー入れる。すると、2分後にはヨアヒム・レーブ監督の交代策が的中した。コーナーキックでDFベネディクト・ヘーベデスが頭で逸らしてコースを変えると、最後はクローゼ。ブラジルのロナウドが持つW杯通算最多得点(15得点)に並ぶ偉大なゴールが同点弾となった。

 勝ち点3を目指す両チームによって、試合はさらにテンポアップ。ゴール前のシーンが多くなり、最終的にはドイツが11本、ガーナが20本シュートを放ったが3点目を奪うことができず、2-2で終了。ドイツは勝ち点を4に、ガーナは勝ち点を1にのばした。

 26日(日本時間27日)に行われる最終戦は、ドイツがアメリカと、ガーナがポルトガルと対戦する。


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