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1点を守ったナイジェリアが初白星、唯一の初出場国ボスニアはGL敗退

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[6.21 ブラジルW杯F組 ナイジェリア1-0ボスニア・ヘルツェゴビナ クイアバ]

 ブラジルW杯10日目が21日に行われ、クイアバにあるパンタナールではナイジェリア代表とボスニア・ヘルツェゴビナ代表が対戦した。前半に先制点を奪ったナイジェリアがそのまま逃げ切って今大会初勝利を挙げ、敗れたボスニアはグループリーグ敗退が決まった。第3戦はともに25日に行われナイジェリアがアルゼンチンと、ボスニアがイランと対戦する。

 序盤に立て続けにゴールに迫ったのが初戦をイランと引き分けたナイジェリアだった。前線から激しくプレッシャーを掛けてミスが目立つボスニアからボールを奪うと、縦に速い攻撃を仕掛ける。しかし、前半7分にFWピーター・オデムウィンギーの直接FK、同11分にはMFジョン・オビ・ミケルのミドルシュートなどでゴールを脅かしたものの、シュートはミドルレンジからのものが多く、決定機はなかなか作れない。

 序盤はバタついてミスから危機を招いたボスニアだったが、徐々に落ち着いてくると細かいパスワークで敵陣深くまで攻め込む。前半21分にMFズビェズダン・ミシモビッチのスルーパスからFWエディン・ジェコがネットを揺らすがオフサイドの判定に取り消されたものの、その後は立て続けにビッグチャンスを作り出す。しかし、同23分に左サイドから切り込んだMFイゼト・ハイロビッチが放った左足の強烈なシュート、同24分にMFミラレム・ピャニッチのスルーパスから抜け出したジェコのシュート、さらに同28分にピャニッチがミドルレンジから狙ったシュートが、すべてGKビンセント・エニュアマのセーブに遭って先制点を奪うには至らない。

 すると、ボスニアの猛攻をしのいだナイジェリアが先制に成功する。前半29分、後方から送られたボールに反応したFWエマヌエル・エメニケが右サイドでボールを受けると、一気にギアを上げてドリブルを開始。寄せてきたDFエミル・スパヒッチを一瞬のスピードで振り切ってグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前でフリーになっていたオデムウィンギーが落ち着いて流し込んだ。その後も1トップの位置からサイドに開いてボールを受けるエメニケやFWアーメド・ムサがスピードを生かしてチャンスを作ろうとしたが追加点は生まれず、ナイジェリアが1点をリードして前半終了を迎えた。

 後半に入ると同点に追い付きたいボスニアがリズムを作ろうと試みる。しかし、ミシモビッチやピャニッチを中心に攻撃を組み立てて最前線のジェコにボールを打ち込むが、エースがボールを収め切れず。さらに縦パスを狙われてボールを失うだけでなく、徐々に運動量が落ちてきて攻撃をスピードアップさせられない。すると、ここでベンチが動いた。後半12分にアルゼンチン戦でゴールを奪ったFWベダド・イビシェビッチ、同13分にMFセヤド・サリホビッチを投入して攻撃を活性化させようとする。

 しかし、チャンスを作るのはナイジェリア。後半16分にFWマイケル・ババトゥンデのミドルシュートはGKアスミール・ベゴビッチに弾き出されるも、そのこぼれ球を拾って攻撃を組み立て直すとスルーパスから抜け出したエメニケが決定機を迎える。しかし、これもベゴビッチのセーブに遭って追加点を奪えない。すると、ボスニアは後半19分にMFティノ・スシッチを投入して、早くも3枚の交代カードを使い切った。

 しかし、ジェコとイビシェビッチの最前線までなかなかボールは渡らず。後半29分にはCKからフリーになったイビシェビッチがヘッドを放つも枠を外し、終了間際のジェコのシュートはエニュアマとポストに阻まれて同点には追い付けない。カウンターからダメ押しゴールを狙ったナイジェリアもベコビッチの前に追加点を奪えず。結局、前半の1点を守り切ったナイジェリアが1-0の完封勝利を収めて、今大会初勝利。ボスニアは1試合を残してグループリーグ敗退が決まった。


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