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[プレビュー]ベルギーvsロシア 3大会ぶり出場で再び激突

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[6.22 ブラジルW杯H組 ベルギー(日本時間23日1:00)ロシア リオデジャネイロ]

 不思議な巡りあわせだ。互いに2002年大会以来、3大会ぶりの出場となったベルギー代表ロシア代表。02年大会では日本と同じグループに入った両国は、再びブラジルの地で対戦することとなった。そのときの対戦では、ベルギー代表が3-2で勝利。今大会のベルギーを率いるマーク・ビルモッツが決勝点を挙げて、チームを決勝トーナメント進出に導いた。初戦を制したベルギーが再び勝利し、決勝トーナメント進出に近づくか。ドロー発進のロシアが、12年前の借りを返すか。注目の一戦だ。

 若手の台頭が著しく、今大会のダークホースと言われるベルギーは、初戦で早速、ポテンシャルの高さを見せた。アルジェリアに先制される展開となったが、守備を固めた相手からも2ゴールを挙げて逆転勝利。後半から出場したMFドリース・メルテンスが流れを変え、MFマルアン・フェライニが同点ゴールを挙げるなど、選手層の厚さも示した。堅守を誇るロシアからも、攻撃に変化を付けながらゴールを奪いたい。最終ラインと中盤でブロックをつくり、守備的なロシアを破るキーマンは、やはりMFエデン・アザールだろう。左サイドを中心に、持ち前の稲妻のようなドリブルで相手の守備を混乱に陥れてマークのズレを誘発したい。また、初戦で凡ミスをしたGKイゴール・アキンフェエフが出場した場合、左右両足から強烈なシュートを放てるFWロメル・ルカクは、遠目からでも積極的にゴールを狙っていきたい。不安があるとすれば、最終ラインだ。アルジェリア戦でPKを与えた左SB DFヤン・フェルトンヘンの出来に加え、守備のかなめであるDFビンセント・コンパニも負傷を抱えている状態だ。

 初戦の韓国戦で堅実な試合運びを見せていたロシアだが、GKアキンフェエルがFWイ・グノのミドルシュートを後逸してしまい、勝ち点1の獲得にとどまった。最終戦を前に勝ち点3を獲得し、自力で予選突破ができる状況をつくっておきたい。とはいえ、ファビオ・カペッロ監督が開始直後からリスクを冒す戦い方を仕掛けることは考えにくい。アグレッシブに攻めてくるベルギーから、カウンターを狙う時間が長くなるだろう。とはいえ、平均気温が25度を超え、13時キックオフのゲームであることは、不利に働く。今大会のロシアは全員が自国リーグでプレーしており、暑さに強いとは言えない。序盤からボールを回し続けられると、終盤にベルギーのバリエーション豊富な攻撃に対応できなくなる恐れもある。ベルギーが不安を抱えている左サイド、ロシアにとっての右サイドから右SHアレクサンドル・サメドフがどれだけ好機をつくれるかが、ポイントになりそうだ。

■FIFAランキング
ベルギー 6位
ロシア 19位

■対戦成績
ベルギー 3勝1分4敗

■テレビ中継
日本テレビ系

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